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福岡第一を襲った「福岡ダービー」敗戦の影響 全国でのライバル対決への“覚悟”

福岡第一・井手口孝ヘッドコーチ【写真:平野貴也】
福岡第一・井手口孝ヘッドコーチ【写真:平野貴也】

ライバル対決の重みは「バスケで負けるというだけではない、違う戦いがある」

「福岡同士の対決で負けるのは、他の試合を負けるのとは違う。選手にしても、僕にしても、尊厳がなくなってしまうような負け。同県勢対決は、どちらかがそうなる、残酷な勝負。決勝戦であれば、余計にそうだと思います。バスケットで負けるというだけではない、違う戦いがあるから。

 うちにいる選手の中には、大濠さんに行きたかったけど行けなかったという選手もたぶんいる。それで、3年間、負けるものかと頑張ってきて、一番大きな舞台で負けるのは……。僕自身も留学生を入れながら、大濠という高い壁に挑み続けて、ときどき勝っているけど、超えたようで超えられていない。切磋琢磨することは良いけど、こういう舞台でやられると、平気な顔はしているけど、相当にヘコんでいるのは間違いないです」

 ただし、同じ県から日本一を目指す以上、避けては通れない。県大会で全国屈指の強豪と対戦する環境で力を伸ばすだけでなく、今後は全国大会で日本一を争うライバルという立場も受け入れなければならない。

 井手口コーチは「今後もあり得るのかなという気はしています。(福岡県や九州ではなく)この舞台で戦うのが(真の)僕らの試合だという認識になってくれば、互いのレベルも上がるでしょう」と全国大会でのダービーマッチを日常の光景にしていく覚悟をのぞかせた。

 決勝戦では、残念ながら福岡大大濠が明成(インターハイ準優勝=宮城)に敗れて準優勝。最終日は、ともに敗戦となり、悔しさを福岡に持ち帰ることになった。次は、我らが日本一。ともに頂点を目指す両チームは福岡に帰り、再び全国の優勝争いを目指す。

(平野 貴也 / Takaya Hirano)

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