バスケW杯予選開幕 渡邉拓馬氏が見る「AKATSUKI FIVE」本大会出場へのキーマンは
馬場雄大、田中大貴【写真提供=Fiba.com 】
「一瞬で空気を変える力を持っている」…渡邉氏が期待する田中と馬場の可能性
「近年はピック&ロールが多くなってきたのもありますが、特にインサイドの選手に求められるものが多くなりました。パスにしても、シュートにしても、そのレンジにしても、昔とは違う。5番(センター)が3ポイントを打てるのは当たり前ですからね。そういった中では、やはりハーフコート・オフェンスだけだと日本には不利になってしまいます。展開を早くして、シンプルな攻撃で効率良く得点を伸ばしていかないと、おそらく世界では勝てないでしょうね」
アジア、そして世界に挑むため、渡邉氏が期待するのは、自身がゼネラルマネージャー補佐を務めるBリーグ・アルバルク東京に所属する次世代のスター候補。田中大貴と馬場雄大だ。
「日本にも世界基準で戦える選手はたくさんいると思います。それをなかなか代表シーンで生かし切れていないところがあるのは事実なので、冷静を保ちながらもガムシャラさを前面に出して、個々の発想を出してほしいですね。田中大貴と馬場雄大はポテンシャルが高いし、一瞬で空気を変える力を持っている。2人には、国際舞台でも速攻で勝負して、コンスタントに力を発揮することを期待しています」
名門A東京のエースとして君臨する26歳の田中と、筑波大在学中でありながら今年からプロの世界に飛び込んだ大型ルーキーの馬場。2人には抜群の身体能力を生かしたオフェンスはもちろんディフェンスでもチームを支える活躍が求められるだろう。