「実は病弱で運動嫌い」― 大山加奈さんが高校生に明かした「私の人生を変えた人」
「日本一になりたいなら、日本一にふさわしい人間にならないといけない」
恵まれた体格に裏打ちされ、メキメキと頭角を現し、小6で日本一を達成。さらに、日本一を目指して進んだ下北沢成徳中では、バレー観を変える出来事があったという。
「当時はバレーは一生懸命だけど、それ以外は全くしていなかった。授業中は寝てばかり。練習で疲れて家のことも親に任せきり。でも、そんなんじゃダメだと。日本一になりたいというのであれば、日本一にふさわしい人間にならないといけないといつしか気づいたんです」
練習はもちろん、授業、試験、家事、すべておろそかにすることをやめた。すると「神様が見てくれているのかな」と3年生で目標の日本一を達成することができた。
「すごく大事なことを中学生で気づけた。夢や目標を持つのであれば、夢や目標にふさわしい人間にならないと叶わないということを知ることができた。バレーだけじゃダメ。すべてのことに全力で頑張れる人間じゃないといけないんだと気づかされました」
伸び盛りの10代で成長していく上で原点ともなるべき“気づき”。そこから飛躍を遂げ、高校で日本一。日本代表に選出され、アテネ五輪に出場。そして、腰痛の故障に苦しみながらも現役生活を全うするまでの日々を語りつくした。