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「実は病弱で運動嫌い」― 大山加奈さんが高校生に明かした「私の人生を変えた人」

「妹に負けない」から始まったバレーボール人生「初めて『悔しい』と思った」

 バレーボールと出会ったのは小学1年生。当時138センチあり、小学5、6年生並みで同級生から頭一つ抜けて大きかった。その体格が上級生の目に留まり、バレーボールチームの練習を見学すると、「みんな、すごくキラキラしていてカッコ良かった」という姿に魅了された。病弱であるがゆえに心配した両親を説得。ボールを追いかけ始めた。

 しかし、運動はからっきしダメ。監督も「すぐにやめるだろう」と思っていたが、大山さんを変えた人物がいたという。それが、同じチームでバレーボールを始めた1歳下の妹・未希(現ビーチバレー選手)だった。

「私と正反対で体がすごく丈夫。運動神経抜群で何でもできる。負けず嫌いで、スポーツをやる上で大事な要素をすべて持っていた。だから、妹が先にレギュラーになった。それで初めて『悔しい』と思ったんです。苦手だから、体が弱いからと逃げてしまっていた。そこから目標ができた。

『妹に負けない』――。優勝とか日本一とかじゃない、すごく小さな目標でしょ? でも、そんな小さな目標から私のバレーボール人生が始まったんです。そこから、人生が変わった。試合に出たい。それなら、練習を休んでいる場合じゃない。喘息の息の苦しさに負けなくなったんです」

 その時に「目標を持つと、いいことがあるんだな」と気づかされ、バレーボールにのめり込んだという。

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