日本の歴史ぬり替えた涙のりくりゅう 海外記者も感動「今、私は文字通り泣いている」
北京五輪は19日、フィギュアスケートのペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位だった三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は自己ベスト141.04点、合計211.89点だった。7組を残し、暫定1位で日本勢初の入賞が確定。「りくりゅう」の愛称で親しまれる2人が日本勢過去最高の14位を上回る好成績を収めた。海外メディアも「今、私は文字通り泣いている」と感動している。
北京五輪フィギュアスケートペア
北京五輪は19日、フィギュアスケートのペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位だった三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は自己ベスト141.04点、合計211.89点だった。7組を残し、暫定1位で日本勢初の入賞が確定。「りくりゅう」の愛称で親しまれる2人が日本勢過去最高の14位を上回る好成績を収めた。海外メディアも「今、私は文字通り泣いている」と感動している。
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りくりゅうが演じ切った。「ウーマン」の曲に乗り、冒頭にトリプルツイストを披露。続けて3回転―2回転―2回転のトウループをそろえた。スロー3回転ルッツも着氷。コンビネーションスピンでも拍手を浴び、3回転サルコーも合わせて跳んでみせた。壮大な音楽で演じ切ってフィニッシュ。木原は顔をくしゃくしゃにして涙し、三浦はやり切ったように笑顔を見せて抱き合った。
鍵山優真、坂本花織ら日本代表もスタンドから応援。多くの拍手と歓声が上がった。海外メディアはツイッターで続々と速報。米人気コメンテーターのニック・マクカーベル氏は「ミウラ・リクとキハラ・リュウイチは今季最高の喜びであり、その全てを上回った。今年最もブレイクしたチーム。北京五輪を終えるのにこのような瞬間を得るに値する」と称賛した。
海外フィギュアスケート専門サイト「エニシング・ゴーズ」は「リクとリュウイチの笑顔が私たちにたくさんの喜びを運んでくれる。これ以上に楽しんでいるペアは今までいなかった! スピード、パフォーマンス、実行力、全て備えていた!」と絶賛。パキスタン紙「ザ・エクスプレス・トリビューン」のナターシャ・ラヒール記者は「なんという衝撃的な演技……。今、私は文字通り泣いているし、彼らも演技後に泣いていた」とつづった。
フィリピン紙「ビジネス・ワールド」のキャシー・ローズ・ガルシア記者は「ただただ大好き。彼らの顔に浮かぶ幸福感よ」と興奮まじりのコメントをツイートした。
20歳の三浦と29歳の木原は2019年にペアを結成。今季GPシリーズ第1戦のスケートアメリカで銀メダル、第4戦NHK杯で銅メダルを獲得した。NHK杯で日本勢が表彰台に立つのは10年ぶりの快挙。今大会は団体戦でも日本の銅メダル獲得に貢献した。ペアの日本勢は1992年アルベールビル五輪の井上怜奈、小山朋昭組の14位が過去最高。木原は他の選手と組んだ大会を含め、3大会連続の五輪だった。
(THE ANSWER編集部)