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三浦&木原「全ミスでいいから楽しもう、と」 りくりゅうが日本初7位入賞に喜び

北京五輪は19日、フィギュアスケートのペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位だった三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は自己ベスト141.04点、合計211.89点で7位に入った。日本勢初の入賞。「りくりゅう」の愛称で親しまれる2人が日本勢過去最高の14位を上回る好成績を収めた。

7位入賞を果たした木原龍一(左)と三浦璃来【写真:AP】
7位入賞を果たした木原龍一(左)と三浦璃来【写真:AP】

北京五輪フィギュアスケートペア

 北京五輪は19日、フィギュアスケートのペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位だった三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)は自己ベスト141.04点、合計211.89点で7位に入った。日本勢初の入賞。「りくりゅう」の愛称で親しまれる2人が日本勢過去最高の14位を上回る好成績を収めた。

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 りくりゅうが演じ切った。「ウーマン」の曲に乗り、冒頭にトリプルツイストを披露。続けて3回転―2回転―2回転のトウループをそろえた。スロー3回転ルッツも着氷。コンビネーションスピンでも拍手を浴び、3回転サルコーも合わせて跳んでみせた。壮大な音楽で演じ切ってフィニッシュ。木原は顔をくしゃくしゃにして涙し、三浦はやり切ったように笑顔を見せて抱き合った。

 鍵山優真、坂本花織ら日本代表もスタンドから応援。多くの拍手と歓声が上がった。テレビインタビューでは、木原は「ショートプログラムが終わって2人とも自信をなくした。今日の朝の練習もタイミングが合わなくて不安があった試合。朝の練習後に2人でしっかり話をして、無意識のうちに2人がノーミスでやることを意識していた」と明かし、こう続けた。

「ミスしてもいいんだよねって話になった。全ミスでいいからとにかく恐れず楽しんでやろうと、2人で再確認してやりました。やっと世界で戦える自信がついて初めて出場することができた五輪。もっともっと上にいきたいと思う五輪になった」

 三浦は「団体戦のフリーと比べて危ないところがあまりなかった。まああったんですけど、全体的に見て大きなミスはなかったので、それがこの短期間での成長かなと思います。自己ベストを出そうと考えすぎず、全ミスの勢いでやろう、思い切って笑顔で滑り切れるように心掛けて滑った」と吐露。「たくさんのことを学んで、つらい経験も2人でした。次につながる経験をしたと思う」と話した。

 20歳の三浦と29歳の木原は2019年にペアを結成。今季GPシリーズ第1戦のスケートアメリカで銀メダル、第4戦NHK杯で銅メダルを獲得した。NHK杯で日本勢が表彰台に立つのは10年ぶりの快挙。今大会は団体戦でも日本の銅メダル獲得に貢献した。ペアの日本勢は1992年アルベールビル五輪の井上怜奈、小山朋昭組の14位が過去最高。木原は他の選手と組んだ大会を含め、3大会連続の五輪だった。

 木原は未来のスケート界を思って演技。「もし、今回テレビを見てくださって少しでもペアに興味を持ってくれた子たちが、ペアに挑戦してくれたら僕たちが今頑張っていることが報われるのかなと。ただ、ここで終わったら今までと一緒。とにかく僕たちはまだまだ走り続ける予定。僕たちが頑張れば必ずいろんな方が見てくださって、挑戦してみようという子が出てくると思う。僕たちは変わらず走り続けます」と語った。

(THE ANSWER編集部)

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