平野歩夢、採点論争を未然に防いだ金メダルに英紙称賛「全ての解説者たちは安堵した」
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(TOKIOインカラミ)が金メダルを獲得した。最後の試技で逆転優勝となったが、2本目の得点の低さには米国で五輪放映権を持つ放送局「NBCスポーツ」の実況席も疑問を呈していた。これに英メディアも注目。「全ての解説者は安堵した。採点の論争を話題にしなくて良くなったから」などと指摘している。
北京五輪・スノーボード男子ハーフパイプ
北京五輪は11日、スノーボードの男子ハーフパイプ決勝が行われ、平野歩夢(TOKIOインカラミ)が金メダルを獲得した。最後の試技で逆転優勝となったが、2本目の得点の低さには米国で五輪放映権を持つ放送局「NBCスポーツ」の実況席も疑問を呈していた。これに英メディアも注目。「全ての解説者は安堵した。採点の論争を話題にしなくて良くなったから」などと指摘している。
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スノーボードでは日本史上初の金メダルを獲得した平野。最後の試技で逆転したが、2本目も4回転の中に縦3回転を入れる「トリプルコーク1440」など大技を次々に成功させた。しかし、得点は91.75点と思ったほど伸びず。海外では大きな議論が巻き起こっていた。
英紙「ガーディアン」は2本目終了時点で、「2本目終了。そして、ジャッジの論争が巻き起こっているのか?」と速報。競技を中継していた米「NBCスポーツ」で解説者を務めたスノーボード界のレジェンド、トッド・リチャーズ氏が憤慨した件に注目していた。
記事では「日本のアユム・ヒラノはまたしても前人未到のトリプルコークを繰り出した」「完璧なコンビネーションでリチャーズを驚嘆させた」などと報じ、リチャーズが「これが優勝ランだ」などと興奮気味に語ったことも伝えた。しかし、得点が表示されると「91.75? そんなわけあるかい!」「ジャッジは信頼性を粉々に破壊してしまった」などと語気を強めた様子を描写した。
それでも平野は3本目で逆転優勝。同紙の速報では「ジャッジよ、2本目のランは君たちに十分ではなかったのか? そうか。これならどうだ。彼の最後のランは2本目のトリックと全く同じだったが、さらに良くなった。ファイナルスコアは96.00。全ての解説者は安堵した。彼らは採点の論争について話題にしなくても良くなったからだ」と伝えていた。
「採点スポーツは常に多少、主観的になる。しかし、ヒラノは他の誰よりも困難なランを実践していた。そして、着地も完璧だった」と記事では平野を絶賛していた。
(THE ANSWER編集部)