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羽生結弦、4回転アクセル挑戦! 惜しくも転倒、合計283.21点 深々と一礼「ありがとうございました!」

北京五輪のフィギュアスケートは10日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位で94年ぶりの五輪3連覇がかかる羽生結弦(ANA)は188.06点、合計283.21点をマーク。17人目の演技終了時点で暫定1位となった。

4回転アクセルに挑戦した羽生結弦【写真:Getty Images】
4回転アクセルに挑戦した羽生結弦【写真:Getty Images】

北京五輪男子フリー、首位チェンとはSP終了時点で18.82点差

 北京五輪のフィギュアスケートは10日、男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)8位で94年ぶりの五輪3連覇がかかる羽生結弦(ANA)は188.06点、合計283.21点をマーク。17人目の演技終了時点で暫定1位となった。

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「天と地と」に乗せ、挑んだフリー。深々と礼をしてリンクに入った羽生は、注目の4回転アクセルに冒頭で挑戦。高さのあるジャンプだったが、転倒した。続く4回転サルコウも転倒したものの、3回転アクセル―3回転トウループ、3回転フリップは綺麗に決めた。後半の4回転トウループ―3回転トウループを成功させるなど、尻上がりに会場を惹き込んだ。演技後は天井を見つめ、やり切ったような笑顔。大きな拍手が降り注いだ。

 演技後のキス・アンド・クライではカメラに向かって「ありがとうございました!」とひと言。得点が表示されると、安堵した表情を浮かべ、深々と頭を下げた。

 羽生の心は折れていなかった。SPは冒頭の4回転サルコーが1回転になるミス。氷の穴にハマった。「氷に嫌われたかな」。8位発進。世界新記録で首位に立ったネイサン・チェン(米国)と18.82点差、2位の鍵山優真と12.97点差、3位の宇野昌磨と10.75点差。しかし、前日の公式練習では果敢に4回転アクセルを試みた。SP5位から逆転した2017年世界選手権の再現を。世界中のファンから後押しを受け、立ったフリーのリンクだった。

 金メダルよりも大切な「夢」を求めた4年間だった。前回の平昌五輪で66年ぶりの五輪連覇を達成。23歳にして国民栄誉賞を受賞した。フィギュア界で手にしていない主要タイトルは一つもない。ライバルの世界王者・チェンは「もし、僕が五輪王者ならとっくに引退しているよ」と言った。それでも「4回転アクセル」という幼い頃に描いた夢を追いかけた。それが羽生の心に宿し続ける炎になり、それがファンを照らす光になった。

 五輪連覇の王者が過ごした4年間。その前にも後ろにも誰もいない。羽生結弦にしか歩めない道を歩み、2022年2月10日、この場所にたどり着いた。

(THE ANSWER編集部)

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