中国メディアが見た羽生結弦の肖像 8年前の激突事故、直後に触れた「心の温かさ」
ある人は「アニメの主人公」と言い、ある人は「彼の心の温かさ」を愛でる
「ある人は、彼が日本のアニメの主人公のようだと言う」「ある人は、彼の試合でのパフォーマンスが群を抜いていることに強く惹かれる」「ある人はまた、無意識のうちに見せる彼の心の温かさ、細やかさを愛でる」と順番に記し、それぞれ羽生が歩んだ半生、抜きん出た実力、愛される人柄に触れた。特に「人柄」の具体的なエピソードについては、14年グランプリ(GP)シリーズ中国杯で起きたアクシデントを紹介している。
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「たとえば、上海での試合の際、羽生は試合のリンク上で閻涵(イェン・ハン)と衝突したのだが、傷の手当てをした後、衝突した相手の傷はどうだったのかわざわざ自分で確かめに行っている。2017年の世界選手権では、中国選手の金博洋(ボーヤン・ジン)の手に持つ国旗がカメラマンから見て反対になっていることに気づき、自分からのそばに滑って行って国旗の方向を直してあげるという一幕があった」
記事では「観客は常に、絶対に屈せず、極限に挑戦しようとする彼の頑強な意志に心を動かされる」と評し、中国国営放送「CCTV」の解説者・陳宝如氏のコメントを紹介した。
「中国では、フィギュアスケートを見たことのない多くの人が、羽生結弦をきっかけにしてこの種目に注目するようになっています。羽生結弦がいたからこそ興味を持ったのです。多くの若い人たちは、挫折を味わったときに、羽生の経歴から力を得ることができるでしょう。羽生が持っている、自らを奮い立たせるスポーツの精神は、若い人たちを鼓舞し、プラスのエネルギーを奮い立たせることのできるものです」
記事では「羽生結弦はすでに27歳だが、エッジの上での舞いをやめていない」とし、10日のフリーについて「今、みなが羽生結弦の2月10日の演技を楽しみに待っている」と締めくくった。
(THE ANSWER編集部)