北京五輪、ビンセント・ゾウはコロナ陽性で個人戦欠場

　北京五輪は8日、フィギュアスケートの男子ショートプログラム（SP）が行われた。出場予定だったビンセント・ゾウ（米国）は、新型コロナウイルス検査で陽性反応が出たことにより欠場。自身のインスタグラムで、涙ぐみながらもメッセージを送る動画を公開した。これには2015年世界選手権女王エリザベータ・トゥクタミシェワ（ロシア）ら名手からエールが寄せられている。

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　ゾウは6日の団体戦・男子フリーに出場。171.44点を記録し、3位で米国の銀メダル獲得に貢献していた。しかし、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことが7日に判明。団体戦の表彰式にも姿を現さなかった。

　その後、ゾウは自身のインスタグラムを更新。「みんなへ　少し時間を作って、これを最後まで見てもらえるとうれしい。どうもありがとう。みんなに感謝」と文面につづり、個人戦の男子シングルを欠場することを涙ぐみながら語る動画を投稿した。

　メダル候補の一人にも挙げられていたゾウの投稿には多くの励ましの声が寄せられた。北京五輪出場は逃したものの、国内外で高い人気を誇る25歳のトゥクタミシェワが「あなたはさらに強くなる！」とエール。同じくロシアの平昌五輪銀メダリスト、エフゲニア・メドベージェワも「強い男でいて」と反応した。

　また、全米選手権を3度制した名手ジョニー・ウィアー氏は「ビンセント、あなたはとても称賛されていて真価を認められている、頭を下げないで」とメッセージ。14年ソチ五輪団体銅メダリストで全米選手権を3度制したアシュリー・ワグナーさんも「あなたは自分のキャリアを通してとても明るく輝いたアスリートです。私はあなたのことで本当に胸が張り裂けそうです」と記した。