中国にルーツを持つ世界新チェン 中国メディア絶賛「完璧な演技」「父母はエリート」
北京五輪は8日、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権王者のネイサン・チェン(米国)は113.97点を記録した。羽生結弦(ANA)の111.82点を超える世界新記録。中国をルーツに持つ世界王者に対し、中国メディアは「完璧な演技」「父母はエリート」と絶賛している。
北京五輪フィギュアスケート男子SP
北京五輪は8日、フィギュアスケートの男子ショートプログラム(SP)が行われ、世界選手権王者のネイサン・チェン(米国)は113.97点を記録した。羽生結弦(ANA)の111.82点を超える世界新記録。中国をルーツに持つ世界王者に対し、中国メディアは「完璧な演技」「父母はエリート」と絶賛している。
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世界選手権3連覇中の22歳が衝撃の得点を叩き出した。黒のジャケット衣装で演目は「ラ・ボエーム」を熱演。中国メディア「鳳凰網」は「世界記録を更新! チェンが羽生結弦に19点差。父母は中国出身、渡米してエリートに」の見出しで記事を掲載した。「得点を見ると、チェンが羽生結弦を大きく引き離し18.82点リードした!」とつづり、こう続けた。
「チェンの父親の本籍地は広西チワン族自治区で、父親は1988年に米国に留学し、修士、博士の学位を得て医学分野の研究者となった。母親は北京出身で、米国に渡ってからは中国語の通訳をしているという。つまり、チェンの祖先の本籍地は中国ということになる。父母はいずれも渡米後にエリートとなった」
チェンは18歳で臨んだ前回の平昌五輪でもメダルが期待されていたが、SPのジャンプでミスを連発。まさかの17位となり、フリーで巻き返した。記事では「SPで酷いひどい失敗をし、最終的には男子シングルの5位に終わった」と説明。今回の強さをこうつづった。
「今回は状態もよく、SPでは完璧な演技で113.97点を獲得した。今シーズンの最高であるばかりか、SPの世界新記録である! 氷に降り立ったチェンは余裕の表情で、後半のステップも情感に溢れるものだった。ユヅル・ハニュウにはミスが出て、得点は95.15(8位)に終わった。チェンに18.82点も引き離されたことになる。ほぼ19点差である」
金メダル争いが予想された2人に注目した。さらに「しかし、何はともあれ、チェンもハニュウもすでに伝説的な選手だ。チェンの情熱溢れる華やかな楽曲、ハニュウの美しくも感傷的なアリア、どちらも忘れ難い。2人のトップの対決が最高のものとなることを期待したい」と敬意を込めた。フリーは10日に行われる。
(THE ANSWER編集部)