3連覇を目指す羽生結弦、SPは95.15点で暫定2位 冒頭4回転が1回転になる珍しいミス
北京五輪は8日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が行われ、21番滑走で羽生結弦(ANA)が登場。冒頭の4回転サルコーが抜けるミスが出て、95.15点にとどまり、滑り終えた時点で2位にとどまった。
北京五輪フィギュアスケート男子SP
北京五輪は8日、フィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)が行われ、21番滑走で羽生結弦(ANA)が登場。冒頭の4回転サルコーが抜けるミスが出て、95.15点にとどまり、滑り終えた時点で2位にとどまった。
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世界が待っていたこの瞬間。運命のシーズンに選んだプログラムに乗せ、羽生が北京のリンクで舞った。勝てば、ギリス・グラフストロム以来、実に94年ぶりという3連覇がかかる今大会。開幕後も姿を見せることなく、開催国・中国を含め「羽生はどこへ?」と世界各国のネット上で話題に。6日に北京入り、7日の公式練習、そしてこの日。一挙手一投足が、国内外のメディアの注目を浴びてきた。
青の衣装に身を包んだ羽生は、冒頭の4回転サルコーが1回転に抜ける波乱の幕開け。しかし、4回転トウループ―3回転トウループは綺麗に決めた。続く得意の3回転アクセルも完璧に着氷。以降のステップ、スピンなどは羽生らしい完成度の高さを見せた。演技後は滑ったリンクに触れ、拍手を送る観客席に深々と頭を下げた。
前回の18年平昌大会でソチ大会に続く五輪連覇を達成。23歳にして国民栄誉賞を受賞し、あらゆる名誉を手に入れた。世界選手権3連覇のライバルのネイサン・チェン(米国)も「もし僕が五輪連覇王者なら、とっくに引退している。それなのに、彼は前人未到の領域に自分を押し上げている」と言う。しかし、ただ一つ手にしていないもの、「4回転アクセル」という幼い頃からの夢を求め、リンクに立ち続けた。
銅メダルを獲得した団体戦は出場せず、個人戦に専念。この日も中国のネット上では「いつ出るの?」「結弦はまだか?」などの声が飛び交っていた。4回転アクセル挑戦も注目される10日のフリーで、完璧な演技を目指す。
(THE ANSWER編集部)