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北京五輪開会式に“点火”がなかったワケ 午前4時に突然思いついた総監督の狙いとは

4日に行われた北京五輪の開会式。話題を呼んだ一つが、聖火の点火だった。運んできたトーチがそのまま聖火となった演出。2008年の夏季五輪に続き、開会式の総監督を務めた映画監督・張芸謀氏は「世界初の方法だった」という発案の舞台裏を明かしている。

4日に開会式が行われた【写真:AP】
4日に開会式が行われた【写真:AP】

総監督を務めた映画監督・張芸謀氏「世界初の方法だった」

 4日に行われた北京五輪の開会式。話題を呼んだ一つが、聖火の点火だった。運んできたトーチがそのまま聖火となった演出。2008年の夏季五輪に続き、開会式の総監督を務めた映画監督・張芸謀氏は「世界初の方法だった」という発案の舞台裏を明かしている。

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 中国メディア「広東ニュースラジオ」の記事では「かつてない方法で聖火が鳥の巣(会場の愛称)に灯された」と紹介。会場内で行われた最後の聖火リレーが1950年代から順番に2000年代で受け継がれ、その様子を「中国におけるウィンタースポーツの、それぞれの世代間での伝承を表していた」と伝えた。

 そして、聖火は大きな雪の結晶の中心にトーチを置き、それが点火のセレモニーとなった。記事では「『点火』に代えて『点火しないこと』を選択し、『小さな火』を燃え盛る炎に代えた」と表現した。

 記事では、総監督・張芸謀氏と演出チームのコメントを紹介。「世界で初めてこのような形で火をともした。トーチを手から手へと受け継いだ後、全ての人は点火のセレモニーを期待した。しかし、私たちは点火はしなかった」。その上で、張芸謀氏はこうも語ったという。

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