女子3000メートル五輪新記録で優勝したスハウテン

　北京冬季五輪は5日、スピードスケート女子3000メートルが行われ、イレーネ・スハウテン（オランダ）が五輪新記録の3分56秒93で金メダルを獲得した。日本の期待を集めた高木美帆らを破り、スピードスケートの今大会金メダル1号に。母国のオランダメディアも「20年間破られなかった五輪記録を更新した」と絶賛している。

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　オランダ紙「アルフメーン・ダッハブラット」は「イレーネ・スハウテンが有力候補の実力を証明し、オランダに最初の五輪メダルをもたらした」と報道。「スハウテンがオランダに北京五輪最初の金メダルを届けた。最有力候補に挙げられていたスハウテンはオリンピックレコードという素晴らしい方法で3000メートルを制した。2002年から20年間破られなかったぺへシュタイン（ソルトレイク五輪）の記録を更新した」と称えた。

　さらに「スハウテンはとてつもない重圧を感じながら五輪最初のレースに臨んだ。彼女は今シーズンまだ無敗で優勝候補の筆頭に挙げられていた」と戦前の前評判を紹介。「金メダル1つだけでは彼女は満足しないだろう。5000メートル、マススタートとパシュートでもメダルを十分に狙える」と今大会のメダルラッシュに期待を込めた。

　記事ではレース後のコメントを紹介。「私の夢はオリンピックで優勝することだった。そういう意味では非常にうれしいし、この五輪は悪い思い出になることはない」と振り返り、「ミホ・タカギも非常に良いレースをしていたから、気にしなくてはいけないかと思ったけど、コーチたちがタイムを気にするな、自分のレースをやればいいと言ってくれたので、自分らしいレースができた」とサポートに感謝した。

　また、オランダ紙「テレグラフ」は「イレーネ・スハウテンは今回の五輪で狙っている4枚の金メダルの初戦を完璧にスタートした」と称賛した。スハウテンは18年平昌五輪女子マススタートで最後のコーナーで高木菜那に抜かれ、銅メダルに終わった。当時の悔しさをバネに金メダル大本命となった29歳は悲願の金メダルを獲得。母国オランダも沸いている。