SNSの誹謗中傷にスポーツ庁・室伏長官が異例の呼びかけ「北京五輪を前に皆様にお願い」
スポーツ庁の室伏広治長官が北京五輪開幕を前に「アスリートへの誹謗中傷」について異例の呼びかけを行った。28日、スポーツ庁公式サイトで「大会の開催を前に、皆様にお願いがあります」とし、長文でメッセージをつづった。
東京五輪で誹謗中傷が問題化「決して正当化される行為ではありません」
スポーツ庁の室伏広治長官が北京五輪開幕を前に「アスリートへの誹謗中傷」について異例の呼びかけを行った。28日、スポーツ庁公式サイトで「大会の開催を前に、皆様にお願いがあります」とし、長文でメッセージをつづった。
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東京五輪でSNSなどでアスリートに心ない言葉が浴びせられたことを受け、室伏長官は「もとより他人を誹謗中傷する行為は、いかなる理由があっても許されないことであり、真摯にプレーしているアスリートをおとしめる言動は、決して正当化される行為ではありません」とした。
「アスリートも一人の人間」と表現し、「アスリートの尊厳を傷つける言葉、性別や国籍・人種等に関する差別的な言葉、根拠のない憶測をもとにアスリートを非難する言葉、アスリートの写真や動画を使用した性的な言葉や画像等について、書き込み・投稿しないようお願いします」と呼びかけ。こうした投稿を拡散することも民事・刑事上の責任が問われる可能性があることも触れた。
また、北京五輪を控えるアスリートについてもメッセージを送り、ハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)、国際オリンピック委員会(IOC)・国際パラリンピック委員会(IPC)が24時間態勢で行っているヘルプラインなど、大会中のサポート内容を紹介した。
「これらの心理サポートは、誹謗中傷等に限らず、大きな大会に向けてのプレッシャーやストレス、不安への対処など、幅広く心理面での支援を行っています。これまでこうしたサポートを利用したことがない選手も、ぜひ気軽に利用してください」と呼びかけ、「全てのアスリートが安心して競技に打ち込み、力を発揮できるよう、スポーツ庁としても、引き続き支援に努めてまいります」と締めくくった。
(THE ANSWER編集部)