フィジカルとスキルが前面に出たW杯3位決定戦 菊谷崇「いちファンとして楽しんだ」
準決勝はコーチとして、3位決定戦はラグビーファンとして「勉強になりました」
もう1人、ニュージーランドではバレット3兄弟の次兄、スコットが良かったですね。準決勝の南アフリカ戦ではFLでしたが、この日はLOとして先発。FWのユーティリティー選手のようですが、FLよりもLOの方が生きそうです。かなり仕事量が多い中でも、地道な働きでチームを支えていました。
【注目】育成、その先へ 少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信する野球育成解決サイト『First-Pitch』はこちらから
ウェールズでは3番PRのディロン・ルイスが前半、右サイドで物凄いゲインを見せたシーンがありました。次の試合のことは考えずに全力を出し尽くす。PRがブラインドの位置からこんな走り方をするんだと驚かされました。
今、ラグビーアカデミーやユース日本代表などでコーチをする立場から、準決勝の2試合はいかにゲームを作るか、ああいう試合展開にするにはコーチとしてどういうアプローチをするべきか、とても勉強になりました。それとは反対に、この3位決定戦はいちラグビーファンとして、本当に見て楽しい試合でした。1点を争いながら、計画的に試合を運んだりエリアマネジメントをしたりするのではなく、フィジカルとスキルを前面に押し出したラグビー。この試合もまた、いい勉強をさせてもらいました。
いよいよ残すは決勝戦のみ。どんな好勝負を見せてくれるのか、楽しみです。
(THE ANSWER編集部)