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日本の開幕戦勝ち点5支えた両CTBの活躍 箕内拓郎「松島幸太朗が生きたのは2人の存在」

元日本代表の箕内拓郎氏【写真:編集部】
元日本代表の箕内拓郎氏【写真:編集部】

らしさが出せなかったSO田村だが、メンタルの強さに期待「次戦は田村らしいプレーを」

 その一方、少し気になったのがアタックがちぐはぐになってしまった部分です。キックの使い方を見ても、高く上げたいのか、距離を稼ぎたいのか、ボールを再獲得したいのか、チームとしての意思統一が少しズレていたように思います。ボールを持っているべき場面で高くキックしたり、パシフィックネーションズ(PNC)で見せた日本のアタックの形が作れなかった。4トライも全てが自分たちのアタックの形から取れたわけではなく、松島の個人的なスキルに頼っていた部分があります。

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 アタックを展開する方向も、チームの中で意思統一が図れていなかった場面もありましたね。SHの出したパスに反応できず、ボールが転がる場面が何度がありました。これは流(大)から田中(史朗)に代わってからもあったので、チームとしての課題です。SOの田村(優)は、最後まで普段の彼らしいプレーが出ずに、引きずっている感じがありました。キックにも影響は出ていましたね。相当なプレッシャーを受けていたと思います。ただ、田村はメンタルが強いし、切り替えも上手。次戦は田村らしいプレーを見せてくれると期待しています。

 開幕戦を勝利で終えて、チームは少し落ち着くんじゃないかと思います。やっぱり自国開催での開幕戦で感じるプレッシャーは相当なものですよ。W杯に初出場した時、僕は緊張以上に気持ちが高ぶったのを覚えています。興奮しながら迎えた第1試合で、キックオフで蹴り上げられたボールが、ちょうど僕のところに飛んできたんです。決して高いボールじゃなかったのに、あの時はキャッチするまでの時間が本当に長く感じられました。W杯は本当に特別なものですから。

 1点差でもいいから勝つことが大事。そう思っていた初戦に30-10で勝利し、ボーナスポイントも獲得できた。なんだかんだ言っても結果が全てですから、開幕戦は100%よくやったと思います。次のアイルランド戦までにアタック面での意思統一を図ること。自分たちの形でしっかりアタックできれば、3トライ、4トライと取れるチャンスもあると思います。この1週間でどこまで修正できるか。日本の戦い方に期待したいと思います。

(THE ANSWER編集部)

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