バスケ日本大敗、心に刻むべき111失点の記憶 渡邉拓馬「選手の覚悟が決まる試合に」
バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で1次リーグ3戦全敗となった世界ランク48位の日本は7日、同38位・ニュージーランドとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、81-111で敗れた。エースの八村塁と主将の篠山竜青を欠き、喫した屈辱の大敗。この一戦をどう受け止めるべきか。「THE ANSWER」は元日本代表・渡邉拓馬氏に聞いた。
屈辱の大敗をどう受け止めるべきか、元日本代表の名手に聞く
バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で1次リーグ3戦全敗となった世界ランク48位の日本は7日、同38位・ニュージーランドとの順位決定戦(東莞・東莞藍球中心)を行い、81-111で敗れた。エースの八村塁と主将の篠山竜青を欠き、喫した屈辱の大敗。この一戦をどう受け止めるべきか。「THE ANSWER」は元日本代表・渡邉拓馬氏に聞いた。
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状況的に難しい試合になると思って見ていました。八村塁選手に篠山竜青選手もおらず、順位決定戦という戦い。一番はモチベーションが難しかったと思います。特に、米国戦の後というギャップがある。米国戦でできたことがきっとできるだろうと思って挑んでいだはず。しかし、エースと主将の2人がおらず、バランスも変わることで、どう対応するかに注目していました。
課題は大会前の親善試合から変わっていませんでした。ピック&ロールでファジーカス選手のところから崩され、オープンで打たれる。特に、ニュージーランドは今大会でトップクラスの3ポイント成功率がある。加えて順位決定戦で失うものは何もない状況で積極的に打ってきた。それがハマり、「111」の失点につながった部分も大きいと思います。
八村選手と篠山選手の不在の影響も当然ありました。八村選手は攻守の要であり、チーム全体のリズムを含め、影響が生まれていました。篠山選手についても試合をコントロールし、特にオフェンスで流れを作る存在。どのポジションでもできるのが日本の強みですが、その精度を高め、シュートの確率を上げていく必要があります。
ただ、結果としては大敗となりましたが、そこまでネガティブには感じていません。選手としては屈辱的であり、1人1人がチームの出来に失望していると思います。しかし、これはW杯に出たからこそ、得られる貴重な経験。12人のメンバーがこういう経験をし、それぞれの今後のバスケ人生に生きてくる。選手たちにとって“覚悟が決まる試合”になったのではないでしょうか。