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地球温暖化で冬季オリンピックは大丈夫? 70年で3.6℃上昇…問題は五輪より「パラ」の理由

いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第2回は、地球温暖化と冬季五輪の関係について。

フリースタイルの練習が行われたリヴィーニョ・スノーパーク【写真:ロイター】
フリースタイルの練習が行われたリヴィーニョ・スノーパーク【写真:ロイター】

連載「オリンピック・トリビア」第2回

 いろんなスポーツが行われる五輪を見ていると、それぞれの競技のルールやしきたりなど「よくよく考えると、これってなんで?」と不思議に思うことがないだろうか。スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト「THE ANSWER」はパリ五輪期間中、連載「オリンピック・トリビア」を展開。スポーツ新聞社の記者として昭和・平成・令和とスポーツを40年追い続けたスペシャリスト・荻島弘一氏が、そんな今さら聞けない素朴なギモンに回答。オリンピック観戦を楽しむトリビアを提供する。第2回は、地球温暖化と冬季五輪の関係について。

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Q.地球温暖化が進んで冬季オリンピックは大丈夫?

A.今のままでは将来的にできなくなるかも

【解説】

 冬季オリンピックのたびに「雪不足」が話題になります。今大会でも使われるのは大量の人工雪。高い気温で湿った雪が競技に影響を及ぼすことも指摘されますし、選手の安全面を危惧する声もあります。

 今大会開催地のコルティナ・ダンペッツォは1956年にも冬季大会を開催しています。IOC名誉委員の猪谷千春氏(93)がアルペンスキー男子回転で冬季大会日本人初のメダル(銀)を獲得した大会です。当時は、すべて天然雪でした。

 オリンピック開催以降、コルティナはスキーリゾートとして発展しましたが、近年は雪不足に悩まされています。米国の気象研究組織「クライメート・セントラル」によれば70年間で2月の平均気温が3.6度も上昇。温暖化は深刻です。

 かつては屋外で行われていたスピードスケートも、今は屋内が普通。「雪と氷」の「氷」の競技は、温暖化の影響は少ないかもしれません。しかし「雪」は深刻です。競技ができないどころか、欧州では閉鎖されるスキー場も多く、ウインタースポーツの危機まで叫ばれています。

 オリンピック以上に問題になっているのが、直後に行われるパラリンピックです。今大会は3月に行われますが、気温上昇は確実で競技実施に支障が出る可能性もあります。IOCは30年アルプス大会以降の開催時期を1月に前倒しにすることを検討。これも、パラリンピックを考慮したものです。

 これまでの冬季大会開催地でも、開催が不可能な都市が急激に増えています。このまま温暖化が進めば、本当に開催できる場所がなくなるかもしれません。地球温暖化は、スポーツの世界にも深刻な影響を与えているのです。

(荻島 弘一 / Hirokazu Ogishima)

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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