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隙なし最強米国に屈した女子バスケ日本の教訓 3P成功率40%超へ「それを実現させるには…」【渡邉拓馬の目】

3P成功率40%を超えるには「インサイドの頑張り」

 それを実現させるには、インサイドの頑張りが欠かせません。アメリカ戦では馬瓜エブリン選手と馬瓜ステファニー選手の姉妹が本来のパフォーマンスを見せられなかった。彼女たちがピック&ロールから相手を引っ張り、仲間にオープンなショットを決めさせる展開を作らないと、山本麻衣選手や林咲希選手といった優れたシューター陣も良さを発揮できない。

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 チームの生命線を生かすために、第2戦以降もインサイドでのパフォーマンスが重要になります。アメリカ戦では大会初戦ということで少なからず緊張もあったでしょうし、なかなか得点に絡めていないことも本人たちが一番理解しているはず。気持ちをしっかりと切り替えて、次のドイツ戦ではチームに活力をもたらすプレーを期待したいです。

 まだ大会は始まったばかりですし、アメリカはさすがの強さでした。予選リーグと決勝トーナメントでは同じ対戦でも試合の質は変わるので、この敗戦の教訓を次につなげることが何よりも重要。前回大会で銀メダルを獲得した事実があっても、彼女たちは謙虚な姿勢を忘れずに最後までプレーできていたので大丈夫です。

 宮崎早織選手や高田真希選手に笑顔が見られるなど、五輪を楽しんでいる雰囲気にも好感が持てます。男子でも八村塁選手や富永啓生選手は常に楽しそうにプレーしているように、緊迫した試合でも良い意味で余裕を持ってプレーできているのは日本の力が世界に近づいている証拠。僕たちの世代は必死に食らいつくのが精いっぱいで、どこか重苦しい雰囲気の中で戦っていた記憶があります。

 国の威信をかけて戦っている試合を楽しめるのは本当に素晴らしいことです。今までの試合やパフォーマンス、それと初戦のアメリカ戦を見るかぎり、予選突破の確率は高いはず。プレッシャーを楽しみながらエネルギーに変えて、再びメダル獲得を目指してもらいたいです。

(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)


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