岩渕真奈&長谷川唯は「すごく高いレベル」 W杯へ、永里亜紗乃が評価した日本の武器
準決勝の中国戦ではボランチの活躍に期待
これらに注目しながら、準決勝ではボランチの選手の活躍に期待しましょう。今大会、組み合わせを変えながら多くの選手を起用しているポジションです。コンスタントにプレーできる選手が多い印象で、それぞれの選手がさらにバージョンアップしたところを見せてもらいたいと思います。
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長野風花選手は先制点につながった縦パスが特徴になりつつあります。攻撃のスイッチを入れる役割を担い、その質を上げてもらいたい。タイ戦で3点目を決めた隅田凜選手は相手のペナルティエリア内に侵入することで存在感を発揮しているので、もっとゴールに絡めるようになれば次のステップへ進めます。林穂之香選手はもともと持っている高い能力に守備の力強さが加われば文句なしでしょう。それぞれの選手がスキルを伸ばし、特徴と呼べるような武器を持つことで、チーム力アップにもつながります。
準決勝の相手は中国です。思わぬところで足元をすくわれてしまう可能性もあるのがサッカーの怖さですが、アジアカップ3連覇を目指すうえでは通過点でしかありません。目標と目線はもっと高い位置にあるはず。オーストラリアが敗退した今、優勝は至上命令です。
ポイントはマイボールの時間の過ごし方。ボールを失った際の切り替えは徹底されている印象ですが、あえて遅らせる判断をすべき場面もあります。そういった意味でもボールを持つ時間が長くなる格下相手とのゲームでは、どれだけ効果的な攻撃をできるか、フィニッシュで終われるかが鍵になります。
タイ戦と同じように普通に戦えば勝てる相手なので、したたかな戦いができるかに注目すると同時に、期待したいです。
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)