阪神・西岡剛、アキレス腱断裂はキャリアにどう影響? 専門家が語る復活への道
新盛氏が指摘する復活へのポイント
「アキレス腱断裂自体は治ります。完全復活には、他の体の問題のメンテナンスも済ませたいところです。もしも、ハムストリングに問題を抱えていれば、そこを治して、もう一度補強する。うまくいけば、半年の間に全身をオーバーホールできるかもしれません。
アキレス腱の患部が治ったからすぐにプレーするとなれば、他の箇所でトラブルが起きるかもしれません。腹をくくって、早く復帰して数年でいいから太く短くという選択肢もプロアスリートの中にはあるかもしれない。ただ、チーム事情もあるでしょうが、31歳ですから、まだまだ引退する年齢ではありません。腱と足首の可動域を戻す。他の部分のメンテナンスをする。恐怖心をなくしていく。大事なのはこの3つですかね」
完全復活へのポイントをそう指摘した新盛氏は最後にこう付け加えた。
「リハビリを完了後も、プレーで微妙な違和感は出てくるかもしれません。治ったはずだけど、イメージ通りに体が反応しないという違和感です。そこで無理をして、アキレス腱をかばった動きの挙句に、他の部位が故障するというのが最悪な流れです。とにかく焦らないことです。リハビリは大変なプロセスになりますが、西岡選手の完全復活を祈っています」
焦りは禁物と強調した新盛院長。阪神の背番号7は来季、華麗な復活を果たすことができるだろうか。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images