「監督の見ている前で拳を上げた」 韓国衝撃の内紛を協会も認める 掌握力なき監督に地元紙批判
サッカーのアジアカップで、韓国は準決勝でヨルダンに0-2で敗れ64年ぶりの優勝を逃した。衝撃的な敗退から1週間が経ち、この敗戦の前にチーム内の“内紛”があったとの報道が相次いでいる。準決勝の前夜、若手の中心選手イ・ガンインと主将のソン・フンミンの間にいさかいがあり、この過程でソン・フンミンが手の指を負傷。大韓サッカー協会もこの事実を認め、地元メディアからはユルゲン・クリンスマン監督のチーム掌握を疑問視する報道が続いた。
韓国メディアが報じたチームの崩壊過程、問題は監督の統率力?
サッカーのアジアカップで、韓国は準決勝でヨルダンに0-2で敗れ64年ぶりの優勝を逃した。衝撃的な敗退から1週間が経ち、この敗戦の前にチーム内の“内紛”があったとの報道が相次いでいる。準決勝の前夜、若手の中心選手イ・ガンインと主将のソン・フンミンの間にいさかいがあり、この過程でソン・フンミンが手の指を負傷。大韓サッカー協会もこの事実を認め、地元メディアからはユルゲン・クリンスマン監督のチーム掌握を疑問視する報道が続いた。
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韓国紙「スポーツ朝鮮」が「監督の見ている前で拳を上げた……統制力を喪失したクリンスマン、これはチームなのか?」というショッキングな見出しで、チーム崩壊という現実を伝えている。事件は、韓国が枠内シュート0本という衝撃的な敗戦を喫した準決勝前日の夜に起きた。
記事は「結局、ユルゲン・クリンスマン監督の資質不足だった」とバッサリ。夕食の席で、食事を終えたイ・ガンインら若手選手が卓球をするために席を立つと、主将のソン・フンミンがこれをとがめた。チーム結束の機会にもなる食事の席を、すぐに去るのを問題視したのだという。いさかいの中でソン・フンミンが指を脱臼し、11日の英プレミアリーグの試合にも包帯をして出場していた。
大韓サッカー協会は14日になって、これは事実だと認めた。「報道には事実とは違う話もあるが、合っている話もある。選手の話し声が大きくなり、体のぶつかり合いにもつながった」としている。ただ記事は「知られるところによると、単純な体のぶつかり合いなどではなかった。ソン・フンミンとイ・ガンインが争い、一部の選手は拳まで上げた」とした。協会は「この過程でソンフンミンが指を痛めたのは事実だ。その後ソン・フンミンとイ・ガンインは和解した」と火消しに動いている様子だ。
この騒動は翌日の試合に影響を与えた。ベテラン選手の一部はクリンスマン監督に対し、イ・ガンインをメンバーから外すように要求。ただ指揮官はこれを受け入れなかった。記事は「ヨルダン戦は文字通り、最悪の拙い試合運びだった。それまで韓国の攻撃を導いてきたソン・フンミンとイ・ガンインは試合中に呼吸を合わせることもなく、試合後お互いを称えることもなくそれぞれ頭を下げながらロッカールームに入った」と、2人のプレーに前日の事件が影響していた様子を伝える。
クリンスマン監督には就任当時から多くの懸念があったと記事でも指摘されている。一方で「その中でも肯定的な部分が、マネジメント能力だった」のだという。しかしこのようなチームの分裂が明らかになったことで「それすら、きちんとなされていないのが明らかになった。さらに今回の事態は、クリンスマン監督が見ている前で繰り広げられたことも分かった。監督の前で選手たちが衝突したのは、事実上監督がチーム内の掌握力を喪失したと解釈できる」。あまりに衝撃な敗退の裏側を伝えた。
(THE ANSWER編集部)