アジア杯、日本は8強で敗退

　カタールで行われているサッカーのアジアカップ（杯）で、国際サッカー連盟（FIFA）ランキング17位の日本代表は3日に準々決勝で同21位イランと対戦。1-2で敗れて8強敗退となった。同点で迎えた後半アディショナルタイムに、イランがPKで決勝点。優勝候補・日本の敗退には中国ファンも衝撃を受けていたが「イランは勝利に値する」「番狂わせってわけでもない」と冷静な声も上がっていた。

【注目】「運動すると胸って垂れる？」「もめば大きくなるって本当？」　バストにまつわる“あるある”なウワサ話に答えます（W-ANS ACADEMYへ）

　1-1で迎えた後半ATだった。イランが長いボールを入れ、ヘディングでつないだところを板倉がクリアしようとジャンプするが、空振りの形に。ここに詰めてきたカナアニを倒してしまい、PKを献上した。イランのキッカー、ジャハンバフシュにきっちり決められ、このまま日本が1-2で敗れた。

　サッカー熱が高く、アジア杯に注目していた中国ファンもこの結果に反応。同国メディア「ジーボーバ」が「最大の優勝候補が敗退。アジア1位、FIFA17位の日本が終了間際に逆転負け。8強に終わる」との見出しで結果を伝えると、多数のコメントが集まった。

　冷静に分析する声としては「後半は日本が押されていた。ボールはほとんどハーフウェイラインを超えなかった。負けてもしかたがない」「イランは勝利に値する。後半は日本が押されていた。日本はイランの攻撃力にまったく対応できていなかった」「後半を見ると、イランの方が確かにうまかった。4強進出にふさわしい」などといった声が書き込まれた。

　日本の弱点を指摘する声もあり「イランのような攻撃的でタフなスタイルが不得意なようだ。フィジカル面の対決、力強い攻撃などがイランの長所だと思うが、日本はそうしたものが最も苦手だ」「日本を相手にするときは、空中戦で勝負し、フィジカルで対抗し、日本に気持ちよくパスさせ、ボールを支配させなければいいんだ」「日本を打ち負かす戦術はただ一つ。空中戦だ」「日本は高身長の対抗では優位に立てない」「イランの技術の選択は正しかった。空中戦を戦い、フィジカルの優位性を十分利用していた」と、高さを活かした攻撃への対処に問題があるとの見方が多かった。

　FIFAランクでは日本が上ではあるが、「この結果は番狂わせというわけではない」との声も多く、「アジアカップではどのチームも日本に本気で立ち向かう」「両チームはどちらも世界の強豪との距離がどんどん縮まっていると思う。個人の技術もチーム内での連携も素晴らしい。中国はいつになったらああなれるのだろう」「日本のサッカーもこんなものだったか。しかし、中国代表は永遠に今の日本のレベルには到達できない」などといった意見もあった。

　日本は史上最多5度目の優勝を目指していた大会。グループリーグは2位突破で、決勝トーナメント初戦はバーレーンに3-1で勝利していたが、優勝候補同士の一戦をものにできなかった。