退場後のイランFWの表情に注目

　サッカーのアジアカップは1月31日（日本時間2月1日）、カタールで決勝トーナメント1回戦を行い、イランがシリアをPK戦の末に下して8強に進出した。一方、エースFWのメフディ・タレミが2枚のイエローカードを提示されて退場。日本代表との準々決勝にも出場できなくなった。PK戦の最中には涙目で見守る姿が明らかになり、英メディアが画像を公開すると、海外ファンから「胸が張り裂けそう」と反響が集まった。

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　目を潤ませ、今にも泣き出しそうな表情だ。髭を蓄えたタレミ。口を開け、瞳を潤ませるなど悲痛な様子を垣間見せた。目元には光るものも。サルダル・アズムンとともにイランの攻撃陣を引っ張ったエース。仲間に肩を抱かれながらも、ベンチでうなだれていた。

　画像を公開したのは、英スポーツメディア「スポーツバイブル」公式インスタグラム。文面で「イランのスター選手、メフディ・タレミは90分に退場処分となり、PK戦の最中、自国を見るに堪えなかった」と記して紹介した。

　海外ファンからは「私の感情的な兄弟よ」「日本との準々決勝で本物の試練と直面する時にタレミがいないのは、イランにとって悲痛なことになるだろう」「まだ勝つ可能性がある時になぜ彼は泣いているんだ」「タレミが次戦欠場になることに胸が張り裂けそう」と同情した様子の声が寄せられた。

　タレミは前半34分に先制PKを決めたが、1-1の後半アディショナルタイムに自陣ゴールに迫る相手を倒し、この日2枚目のイエロー。呆然としたまましばらく立てなかった。しかし、チームは数的不利でもPK戦に持ち込み、5-3で勝利を収めた。今大会3得点のタレミは、ポルトガルの強豪FCポルトに所属。リオ・アヴェでプレーしていた2019-20シーズンにはポルトガル1部で得点王に輝いた。