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韓国の監督&コーチが猛抗議→一斉退席処分の衝撃 日韓戦で生まれた前代未聞の裁定、下った厳罰【アジア杯事件簿】

1956年に創設され、今回で18回目を迎えるサッカーAFCアジアカップも16強が出揃った。アジアの頂点を懸けた戦いではこれまで数々の事件も起きている。2007年東南アジア大会で実現した日韓戦では、ジャッジをめぐって抗議した韓国代表の監督を含む、首脳陣3人が一斉に退場処分となる事件が勃発。前代未聞の裁定にスタジアムは騒然となった。

当時の韓国代表監督、ピム・ファーベク氏【写真:Getty Images】
当時の韓国代表監督、ピム・ファーベク氏【写真:Getty Images】

アジアカップで起こった事件を振り返る

 1956年に創設され、今回で18回目を迎えるサッカーAFCアジアカップも16強が出揃った。アジアの頂点を懸けた戦いではこれまで数々の事件も起きている。2007年東南アジア大会で実現した日韓戦では、ジャッジをめぐって抗議した韓国代表の監督を含む、首脳陣3人が一斉に退場処分となる事件が勃発。前代未聞の裁定にスタジアムは騒然となった。


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 皮肉な巡り合わせとなった。タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアの4か国共同開催となった大会で、優勝を目指していた日本と韓国はともに準決勝で敗戦。オシム監督率いる日本はサウジアラビアに2-3で競り負け、韓国はイラクとのPK戦の末に頂点への望みが絶たれた。3位決定戦とはいえ、次回大会のシード権が懸かるうえ、因縁の日韓戦。激しい戦いが予想されていた。

 それまでほぼ固定メンバーで戦ってきた日本は疲労が蓄積し、ラフプレーが目立った韓国に押し込まれる展開。0-0のまま折り返した後半11分、FW高原直泰に体ごとチャージにいった韓国DFカン・ミンスが2枚目のイエローカードで退場。これに、韓国のピム・ファーベク監督、ホン・ミョンボコーチらが日本のテクニカルエリアにまで侵入して激しく抗議した。

 これを重く見たUAE人主審のアリ・アル・バドワウィ氏はピム監督とホン・ミョンボコーチ、さらに同様の抗議行動に出ていたアルヴァレス・ペレイラGKコーチの3人に対し、退席処分を宣告。韓国はピッチで守備の要を欠いただけでなく、ベンチから首脳陣が一斉にいなくなるという事態となった。

 試合は数的有利になった日本が攻めきれず、延長戦でも決着がつかないままPK戦に突入。ともに5人全員が成功し、サドンデスとなった6人目で成功した韓国に対し、日本はMF羽生直剛が失敗して敗戦。4位という結果に終わった。

 大会後、アジアサッカー連盟(AFC)規律委員会は3人に対し、それぞれ3~8試合のベンチ入り停止処分を科している。

(THE ANSWER編集部)


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