イラクのフセインはベトナム戦でも2得点…その裏にあった記録

　サッカーのアジアカップは24日、グループリーグD組の最終節を行い、イラクがベトナムを3-2で下し組1位で決勝トーナメントへ進出した。ベトナムが先制しイラクが逆転、後半アディショナルタイムの中でも点を取り合う激しい展開。この中で爆発したのが身長189センチというイラクのアイメン・フセインだ。後半からの出場ながら2ゴールの活躍で、大会の5得点とし得点ランキング首位に浮上。17年ぶりの珍記録も樹立した。

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　大会の公式X（旧ツイッター）が伝えたところによると、フセインは2007年のユニス・マフムード（イラク）以来17年ぶりに、アジアカップの1大会でヘディングによる3得点を挙げた選手になったのだという。

　試合は劇的な展開となった。フィリップ・トルシエ監督が率いるベトナムが前半42分に先制し、後半早々にイラクが追いつく。後半から出場したフセインは同28分、左サイドからのクロスに頭で合わせ2-1と勝ち越すゴールを決めた。ただベトナムは後半アディショナルタイム（AT）に早々に同点ゴール。長いATの中でイラクがPKを獲得し、同12分にフセインが最後は足で決め、チームを勝利に導いた。

　フセインは19日に日本を破った試合でも2得点を挙げる活躍。「DAZN」のゲスト解説を務めた小野伸二氏が「まさかここまで収められるとは思っていなかったと思います。そこも（日本にとって）誤算だったんじゃないかな」と活躍ぶりに注目したほど。すっかり大会の注目選手となっている。

　189センチの長身で空中戦に強く、所属まで“空軍クラブ”というフセイン。決勝トーナメントでも試合を決める活躍を見せてくれそうだ。