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「前例がない」で終わらせない 女性アスリートの環境改善へ、先駆者が描く「諦めない人が増える」未来

「アスリートの人生設計 幸せをデザインするウェルビーイング」と題した一般社団法人MANの第3回セミナーが、2025年度立教大学スポーツウエルネス研究所公開講演会として20日に都内で行われた。MANの代表理事を務める荒木絵里香さん(バレーボール)、中山由起枝さん(クレー射撃)、本橋麻里さん(カーリング)の3名がパネリストとして参加。日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子会長をメインゲストに招いて、トークセッションを行った。

左から荒木絵里香さん、中山由起枝さん、橋本聖子会長、本橋麻里さん【写真:平野貴也】
左から荒木絵里香さん、中山由起枝さん、橋本聖子会長、本橋麻里さん【写真:平野貴也】

一般社団法人MANのセミナーに橋本聖子JOC会長が登壇

「アスリートの人生設計 幸せをデザインするウェルビーイング」と題した一般社団法人MANの第3回セミナーが、2025年度立教大学スポーツウエルネス研究所公開講演会として20日に都内で行われた。MANの代表理事を務める荒木絵里香さん(バレーボール)、中山由起枝さん(クレー射撃)、本橋麻里さん(カーリング)の3名がパネリストとして参加。日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子会長をメインゲストに招いて、トークセッションを行った。

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 橋本会長は、前例のない活動をしてきた稀有な女性アスリート経験者だ。スピードスケートで頭角を現し、16歳で世界選手権に出場。1992年アルベールビル冬季五輪の女子1500メートルで銅メダルを獲得。同時に、自転車競技にも挑戦して同年のバルセロナ夏季五輪にも出場。95年には現役選手でありながら、国会議員となった。競技の掛け持ちも、現役選手が政治家を務めることも、日本では珍しく、批判を受けながらの挑戦だった。

 しかし、若い頃から国際大会を経験し、世界では珍しくないことを知っていた。一つの競技に人生のすべてを注ぐことが美徳とされた時代に、日本がスポーツ環境における後進国であることを感じながら、アスリートが多様な可能性を同時進行で持つ可能性や意義を訴えてきた存在だ。

 2000年には、参議院議員として初の出産をするにあたり、国会議員の産休制度の整備を促進。橋本会長は「何かを進めようとした時、『前例がない』で片付ける社会が多い。日本だけは前例がないだけ(の理由)で終わらせるのか。ぶち破りたい思いがずっとあった」と女性の環境改善を体現してきたキャリアを振り返った。

 1998年に結婚し、夫の連れ子3人の母となってからは、その大変さも経験。その後、3人の子を出産したが、体脂肪率8%で無月経の時期も続いていた競技生活の影響で、不妊治療が必要だったことも明かした。女性が結婚や出産といったライフイベントと競技を両立していくことについては、「誰かが諦めなければいけない環境を作れば、諦める人が多くなる。諦めなくて良い環境を作れば、諦めない人が増える」と前例にとらわれない環境改善の必要性を強調した。

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