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「美人すぎる○○」に賛否 10代からアイドル化、盗撮問題も…「可愛い」報道は世界共通の課題――女性アスリートと報道 

伊藤華英さんは「0・100」の風潮に疑問を持っている【写真:松橋晶子】
伊藤華英さんは「0・100」の風潮に疑問を持っている【写真:松橋晶子】

盗撮を含めた性的意図を持った撮影に広がる規制

――先ほどスポーツ現場における盗撮の問題が挙がりましたが、性的な意図を持った撮影は近年急速に変わっていますね。競技会場でファンの撮影を規制したり、あるいはスポーツメーカー側も下着が透けないようなユニホームを開発したり。

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荒木「私の時代はバレーボールもここまでタイトなユニホームの作りにする必要はあるのかと思っていましたね。撮影に関していえば、素敵な写真を撮ってくださるファンの方もたくさんいるので、今は何を撮っているか係員が声をかけてチェックするなど、管理は厳しくなりましたね。選手に対しても『(撮影の対象になりやすい)ストレッチはフロアでしないでください』『ストレッチする時は(下半身に)タオルをかけましょう』と対策が呼びかけられています」

伊藤「でも、そんなことを意識してストレッチしたくないですよね。みんなカメラを持っている時代じゃなかったところから、今は1人1個のデバイスを持ってSNSでなんでも流せる時代になった。そこが問題をより難しくしていますね」

荒木「バレーボールはパンツが短いのは股下も何センチ以内という規定があるから。ビーチバレーは露出の多いビキニスタイルじゃなくてもいいけど、見せたい、動きやすいという理由で自ら選んでいる選手が多い。『自分の良いところを見せて応援してもらいたい』と。さっきの『綺麗』の話と同じ、いろんな価値観や事情があります」

伊藤「日本は社会全体の風潮として、何かが“いけない”という論調になったら、ゼロにしてしまう人が多い。『こんな風にしたら、できる可能性ありますよ』と言っても『そういうリスクを負うことはやめましょう』となる。『0・100(0か100かの極端な考え方)』な風潮はありますね。フロアでストレッチをやったら駄目というのも選手からしたら厳しい。床を触りながら雰囲気を感じながら集中する必要がある選手もいるので、考えていかなければいけないですよね」

 日本の「0・100」の論調が挙がった対談。こうした「良いか、悪いか」の二元論は日本の部活にも見受けられる。その一つが部活の恋愛禁止というルール。海外では見られることのない慣例について、第6回で議論の的になった。

(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)


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