屈辱の8強敗退、侍Jは何を誤った? 米メディア、敵将の厳しい指摘…失った「日本らしさ」とは
野球日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝でベネズエラに5-8で敗れ、連覇を逃した。ベスト4に辿りつけなかったのは6大会目にして初の屈辱。大谷翔平投手(ドジャース)らメジャー組過去最多8人を擁しながら敗れたのはなぜか。現地時間で丸1日以上が経ち、さまざまな分析が米メディアを中心に上がっている。

敗退から丸1日以上…続々と上がる分析
野球日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝でベネズエラに5-8で敗れ、連覇を逃した。ベスト4に辿りつけなかったのは6大会目にして初の屈辱。大谷翔平投手(ドジャース)らメジャー組過去最多8人を擁しながら敗れたのはなぜか。現地時間で丸1日以上が経ち、さまざまな分析が米メディアを中心に上がっている。
まずもって侍ジャパンの敗退は、米メディアにとっても衝撃だった。試合直後、WBCの中継を行っていた米放送局「FOXスポーツ」などが「日本の覇権が終焉」「史上最悪の成績で帰国」などセンセーショナルなフレーズで驚きを伝えた。その後、いくつもの検証記事が上がる中で、詳細に報じたのが米紙「ニューヨーク・タイムズ」だ。ディラン・ヘルナンデス記者の署名で、タイトルは「サムライ・ジャパンのアイデンティティ危機がWBC惨敗を招いた」。従来の「日本らしさ」とされたスモールベースボールの強みを失いつつあることを敗因に挙げた。
大谷、鈴木誠也、吉田正尚らメジャー組を中心に、例年と比べるとスモールベースボールと一線を画すメンバー構成だった今大会。「戦術を近代化した結果、日本チームは自らのアイデンティティを見失ってしまった。伝統から大きく逸れたことで、3連覇のチャンスを自ら潰してしまったのだ」「彼らは日本の野球をしていなかった。守備よりも攻撃を優先し、小技よりも長打を重視した」と厳しく指摘した。
編成面からして「守備より攻撃優先」だったと見る。「この作戦には根本的な欠陥があった。オオタニ、スズキ、ヨシダという3人のメジャー経験者以外は、得点を期待できる選手がいなかったのだ」とも指摘。「BIG3と他の選手との実力差は、無敗だったグループステージでもはっきりと見えた。控え陣には、どんな手段でも出塁する術を持つ選手や、ランナーを進める役割を担える選手が不足していた」と伝えた。
投手陣の戦略ミスも挙げた。今大会は大谷が登板できず、佐々木朗希、千賀滉大を招集できなかったとした上で「チームに加えることができた他の速球派投手も存在した」と指摘。国内組の杉山一樹、山下舜平大、才木浩人らの名を挙げた。一方で「小柄な制球型投手を中継ぎの中心に据えた」と実情に触れ、ベネズエラ戦で3点リードした5回に隅田知一郎が2ラン、6回に伊藤大海が逆転3ランを被弾した場面に言及。「これは勝利への青写真ではなく、破滅へのレシピだった」と指摘した。
興味深い敵将の見解 救援陣の起用に「驚き」
実際に対峙したベネズエラのオマー・ロペス監督の見解も興味深い。試合後の会見で井端監督の采配に言及。「日本のリリーフが登板し始めたとき、(井端)監督がブルペンをどう使うのかを見ていました」と明かした。
この試合、井端監督は先発・山本由伸(右)以降、隅田(左)、藤平尚真(右)、伊藤(右)、種市篤暉(右)、菊池雄星(左)という継投を選んだ。ロペス監督は「今日に関しては、私たちにとって少し驚きでした。何度か見ているうちに、いわゆる『左対左』『右対右』といったような、分析に基づく起用をしていないと感じたのです」と振り返った。
その上で「私たちはそれに気づき、打線を組み立てました。もし相手が左投手を使うなら、こちらは右打者を出す。そういう形にしたんです。実際にそれを行い、あの結果につながりました」と続け、胸を張った。
早すぎる終焉を迎えた侍ジャパン。前回王者に他国も本気で分析し、戦略を練ってきた。世界のレベルも上がっている。その中で「WBC8強」が揺るがない現実だ。失意から立ち上がり、この経験を世界一奪還への糧にするしかない。
(THE ANSWER編集部)
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