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大谷翔平が逡巡した「優勝以外は失敗」 33秒のコメント行間に…垣間見た責任、使命、究極の覚悟

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークで行われた準々決勝で日本代表「侍ジャパン」がベネズエラに5-8で敗れた。6大会目で初めて4強に辿りつけず、屈辱の敗退。試合後、ミックスゾーンでナインの心境が次々と語られる中で、最も重く響いたのは、大谷翔平投手の「優勝以外は失敗」の言葉だった。しかし、そのフレーズが出る瞬間、大谷の逡巡を垣間見た。

侍ジャパンの大谷翔平【写真:ロイター】
侍ジャパンの大谷翔平【写真:ロイター】

WBC・日本―ベネズエラ戦

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークで行われた準々決勝で日本代表「侍ジャパン」がベネズエラに5-8で敗れた。6大会目で初めて4強に辿りつけず、屈辱の敗退。試合後、ミックスゾーンでナインの心境が次々と語られる中で、最も重く響いたのは、大谷翔平投手の「優勝以外は失敗」の言葉だった。しかし、そのフレーズが出る瞬間、大谷の逡巡を垣間見た。

「優勝以外は失敗」――。

 多くのメディアが見出しに取った7字。文字面を見ると、強く、厳しい響きがある。しかし、改めて録音した音声を聞くと、コメントの行間には大谷の逡巡が感じられた。

 記者とのやりとりを正確に文字に起こすと、こうだ。

――改めて日の丸を背負って侍ジャパンとして戦った時間はどうだったか。

「まあ、もちろん素晴らしい経験ではありましたけど。うーん、優勝以外はね、本当に……うーん、なんていうんですかね、まあ、失敗というか。うーん、まあ、結果的にはそうなるんじゃないかなと思うので」

(続けて)

「みんな、優勝だけを目指して頑張っていましたし。監督もスタッフも裏方の人たちも、そこを目指して頑張っていたので、こういう形で終わってしまうのは非常に残念ですけど、必ず次があるので。そこに向けて、頑張りたいなと思います」

 この33秒ほどの間、大谷の視線は何度も遠くを見つめ、自分の心と対話するような時間が流れていた。

 もしかすると、「優勝以外は失敗」は自分の胸にしまっておきたい想いだったのかもしれない。大谷の中では、そう思って戦っていた。それを口にする逡巡だったのか。

 だが、チームの中心として戦ったWBC。監督、スタッフ、裏方まで「優勝」を目指したチームの総意を代弁する意味もあったのだろう。

 同時に浮かんだのは、大谷の目標との向き合い方だった。普段の大谷は感情に色をつけたコメントをすることは多くない。メジャーの舞台でも、こうして己を極限まで追い込み戦っているのではないか。

「WBC敗退」という現実に立たされた時、わずかに“本当の大谷翔平”に触れた気がした。

 そして、大谷は大会を振り返り、静かに言った。

「本当に悔しいの一言です」

(THE ANSWER編集部)



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