日本記者クラブで会見「あんな感じに自分が追い込まれていくことはない」

　今月行われた野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で、日本代表を3大会ぶり3度目の世界一に導いた栗山英樹監督が27日に日本記者クラブで会見。メジャーリーガーも参戦した代表チーム編成について「皆が夢を持てるチームを作るのは大きな使命だった」と思いを語った。

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　栗山氏は21年11月に日本代表監督に就任。WBCで侍ジャパンを2009年以来14年ぶりの優勝に導いた。会見では、監督のプレッシャーについて「勝たないといけない重みが全然違うと感じた。人生の中でこれから先、あんな感じに自分が追い込まれていくことはないんだろうなという感じ」と振り返った。

　今回はメジャーリーガーとして大谷、ダルビッシュらに加え、初の国外出身選手となったヌートバーも招集。栗山監督は「来てもらうとき、正直凄く迷った。アメリカで育って、アメリカでプレーした選手が日本のチームに入ることがいいか悪いか、本当に考えた」とメンバー選考時の心境を明かした。

　最終的には、ヌートバーの力が必要と判断して招集。切り込み隊長として活躍し、ペッパーミルパフォーマンスもナイン、ファンに広がり一躍人気者となった。「代表監督をやらせてもらうにあたり、日本のスポーツ界のために、翔平に限らずMLBでやっている選手を何人か呼んで、皆が夢を持てるチームを作るのは大きな使命だった」。その思いから歴代最強とも言われた侍ジャパンを作り上げた。