WBC決勝

　野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は21日（日本時間22日）、米マイアミのローンデポ・パークで決勝が行われ、日本と前回王者・米国が激突した。0-1の2回先頭、村上宗隆が同点の特大右越えソロを放った。米メディアは動画を公開。「ミサイルを2階席に打ち込んだ」と速報している。

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　日本の最年少三冠王が目覚めた。2回、6番ターナーに左越え先制ソロを浴びた直後だ。米国の先発右腕、昨季ダイヤモンドバックスで13勝のケリーと対戦した村上。2回先頭打席で真ん中148キロ直球をフルスイングし、右翼スタンドに特大アーチをかけた。打った瞬間、本塁打を確信。ゆっくりと歩きだし、試合を振り出しに戻した。打球速度は115マイル（約185キロ）だった。

　ツイッター上では米メディアも衝撃。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のブリット・ギロリ記者は、「昨晩のヒーローのムラカミがボールを打ちのめして同点に。昨晩の最終打席以前はWBCで苦戦していた」とつづった。米スポーツベッティングサイト「ドラフトキングス」などで活動するジャレッド・カラビス記者も、「ムネタカ・ムラカミがミサイルを2階席に打ち込んだ」と驚きを記した。

　米紙「ニューヨーク・タイムズ」のジェイムズ・ワグナー記者も「昨晩のヒーローで日本の本塁打記録を持つムネタカ・ムラカミがメリル・ケリーから同点弾を2階席にぶちかまし、2回に1-1の同点にした」と速報した。

　村上はここまで不振にあえいでいたが、準決勝のメキシコ戦で逆転サヨナラ二塁打。この日は待望のWBC1号を放ち、連夜の活躍をみせた。米国が連覇すれば日本と並ぶ2度目の優勝。日本が勝てば単独最多を更新する3度目の優勝となる。