WBC侍・栗林良吏の離脱が決定 栗山監督、苦渋の決断の理由は「彼の野球人生のために」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝進出を決めた日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督は14日、栗林良吏投手(広島)がチームを離脱することを明らかにした。代わりに、16日のイタリアとの準々決勝(東京ドーム)から山崎颯一郎投手(オリックス)が招集される。
山崎颯一郎を招集「いろんなところで投げてもらいたい」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準々決勝進出を決めた日本代表・侍ジャパンの栗山英樹監督は14日、栗林良吏投手(広島)がチームを離脱することを明らかにした。代わりに、16日のイタリアとの準々決勝(東京ドーム)から山崎颯一郎投手(オリックス)が招集される。
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栗林は2021年の東京五輪で、侍ジャパンの守護神として金メダル獲得に貢献。WBCでも同様の働きを期待されていたが、腰の張りを訴え、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド(東京ドーム)の4試合では、メンバーの投手15人の中で1人だけ登板がなかった。
招集された山崎は高卒7年目の24歳。2021年に1軍デビューを果たし、昨年はシーズン終盤に中継ぎで一気に台頭した。優勝した日本シリーズでは4試合に登板。190センチの長身から最速160キロを投げ下ろし、落差のあるフォークも併せ持つ。スケールの大きいスタイルで国際舞台でも期待が活躍される。
この日、東京Dで行われた練習後に会見した栗山監督は「経験のある栗林投手となんとか一緒にと思い、模索したが、久しぶりに苦しい決断をしなければならなかった」「本人も悔しいだろうし、苦しいだろうけれど、彼の野球人生のために決断した」と苦渋の想いを明かした。
一方で山崎については「準々決勝からは全く違う戦いが始まる。トーナメントだから、全部の投手を突っ込んでいくことになる。山崎颯一郎選手は、昨年11月の強化試合でも一緒にやっている。いろんなところで投げてもらいたい」と期待を込めた。
WBCのルールでは、故障者が出た場合は、予備登録メンバーの中から各ラウンド終了後に選手の入れ替えが可能。また投手の場合は故障の有無に関わらず、負担を減らすために、1次ラウンド終了後と準々決勝後に2人ずつ入れ替えが可能となっている。
(THE ANSWER編集部)