大谷翔平HRボールを行儀よく“共有”する日本人 海外記者絶賛「人生で見たことない」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は12日、1次ラウンド・プールBの第4戦(東京D)でオーストラリアに7-1で勝利。4戦全勝の1位で準々決勝進出を決めた。「3番・DH」で出場した大谷翔平投手は第1打席で、自分の顔が映し出された看板に直撃する特大3ラン。米国の実況席では、大谷のホームランボールを巡る客席の“日本らしい”出来事に注目。「この心の温かさ」などと称賛されていたが、海外記者らからも「人生でこんな光景は見たことない」「美しいファンたちだ」と絶賛を浴びていた。
「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 東京プール」1次ラウンド
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は12日、1次ラウンド・プールBの第4戦(東京D)でオーストラリアに7-1で勝利。4戦全勝の1位で準々決勝進出を決めた。「3番・DH」で出場した大谷翔平投手は第1打席で、自分の顔が映し出された看板に直撃する特大3ラン。米国の実況席では、大谷のホームランボールを巡る客席の“日本らしい”出来事に注目。「この心の温かさ」などと称賛されていたが、海外記者らからも「人生でこんな光景は見たことない」「美しいファンたちだ」と絶賛を浴びていた。
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貴重な貴重なボールを、みんなで共有していた。初回に飛び出した大谷の記念すべきWBC第1号。東京ドーム右中間席の奥にある、自分の顔が大きく映し出された「セールスフォース」の看板に直撃した。注目されたのは、ボールをゲットした女性ファンと、その周囲の観客たちの様子だ。
大谷のボールは掴んだ女性の手から、付近のファンのもとを順番に回っていた。それぞれ、スマートフォンで記念撮影。そうして大谷の歴史的なボールについて皆で喜び合い、最終的に持ち主の下へ戻ったという。
試合を実況した米スポーツ専門局「FOXスポーツ」では、ボールをめぐる日本のファンの様子について実況のスティーブン・ネルソン氏が「礼儀正しくボールを回し合い、お互いに歴史的瞬間を共有していました」とこのシーンを伝え、解説を務めるホセ・モタ氏も「(捕球した)彼女にとってなんて尊い瞬間でしょう。この心の温かさ。『この瞬間を周りのみんなと共有したい、みんなが歴史の一部なのだ。みんなショウヘイを見に来たのだから、共有しない手はない』という」と、ボールを取った女性の心の広さを称賛していた。
さらに、ツイッター上では海外記者たちも反応。米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のアナリストのベン・バーランダー氏は「人生でこんな光景は見たことない。間違いなく米国では見たことないだろう。ショウヘイ・オオタニの本塁打の後、ボールは回しあった末に捕球者に戻された」と驚きを記した。
ニュージーランド紙「ニュージーランド・ヘラルド」のクリストファー・リーブ記者は「捕球した女性ファンにボールを戻す前に、日本のファンがオオタニの本塁打球を落ち着いて回し合い、記念撮影していた。美しいファンたちだ」とファンの“行儀”を称賛。米独立リーグのミズーラ・オスプレイで監督を務めるマイケル・シュラクト氏は「オオタニがWBCで本塁打……そしてファンはボールを回し合ってから獲った人物に返した。米国でこんなこと見たことあるか分からない。Wow」と伝えていた。
(THE ANSWER編集部)