WBC豪州監督は記憶に残る“パワプロ3色選手” NPBでもプレーの大物助っ人「ディンゴ」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」で日本がオーストラリアと対戦する。オーストラリア代表を率いるのは、NPB中日でも「ディンゴ」の登録名でプレーしたデービッド・ニルソン監督。2000年、当時の野球ゲームでは珍しい“3色選手”としても注目を浴びた。
日本と戦う豪州、ニルソン監督は中日時代の登録名「ディンゴ」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は12日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」で日本がオーストラリアと対戦する。オーストラリア代表を率いるのは、NPB中日でも「ディンゴ」の登録名でプレーしたデービッド・ニルソン監督。2000年、当時の野球ゲームでは珍しい“3色選手”としても注目を浴びた。
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ニルソン監督は1992年にブルワーズでメジャーデビュー。94年からMLBで6年連続2ケタ本塁打を放ち、96年には打率.331、17本塁打、84打点と活躍。来日前の99年にはキャリアハイの21本塁打を放ち、オールスターにも選ばれるなどメジャー通算105本塁打の大物助っ人として注目された。
2000年に入団した中日ではわずか18試合の出場で打率.180、1本塁打、8打点で8月に退団。ただ、同年行われたシドニー五輪にはオーストラリア代表として日本戦で3ランを放つなど活躍。2004年のアテネ五輪でも予選の日本戦で本塁打を放ち、捕手としても日本との再戦となった準決勝で1-0と無失点に封じる好リード。銀メダル獲得に貢献した。
中日で活躍しなかったにも関わらず、日本のファンの記憶に残っている理由の一つが、人気野球ゲーム「実況パワフルプロ野球」で“3色選手”だったから。名前表示の背景でその選手のポジションが分かるよう、投手は赤、捕手は青、内野手は黄、外野手は緑の各色が塗られていたが、ディンゴは外国人選手では珍しい捕手を守れたのに加え、内野、外野も守れる仕様。そのため、青、黄、緑の3色によるカラフルな名前表示だった。
当時のパワプロで“3色選手”は珍しく、ゲームをプレーした野球ファンの記憶に残る存在となった。昨年11月に「侍ジャパンシリーズ2022」で日本と豪州が対戦した際には、ツイッター上で「めちゃくちゃ懐かしい!」「パワプロで3色だったな」「捕手できるからとても重宝した」「かなり珍しかったから覚えてる」などと懐かしむ声も上がっていた。
中日退団後はメジャー復帰することはなかったが、2006年第1回WBCでもオーストラリア代表としてプレー。引退後、2018年に豪州代表監督に就任している。
(THE ANSWER編集部)