侍Jヌートバーが「君が代」を練習した理由 日本人へ「証明するために歌ったんだ」
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表は9日、午後7時から東京Dで中国との初戦を迎える。大谷翔平投手らとともにメジャー組として初めて侍ジャパンの一員となった米大リーグ・カージナルスのラート・ヌートバー外野手を、MLB公式サイトが特集。母・久美子さんへの恩返しを誓い、君が代を歌った理由などを語っている。
ヌートバーを米メディア特集
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表は9日、午後7時から東京Dで中国との初戦を迎える。大谷翔平投手らとともにメジャー組として初めて侍ジャパンの一員となった米大リーグ・カージナルスのラート・ヌートバー外野手を、MLB公式サイトが特集。母・久美子さんへの恩返しを誓い、君が代を歌った理由などを語っている。
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ヌートバーは昨季、カージナルスで14本塁打を放つなどブレーク。母親が日本生まれ日本育ちという縁もあって代表入りを果たし、6、7日の強化試合では2戦連続安打を放って存在感を示した。日本名は「榎田達治(えのきだ・たつじ)」。チーム内では「たっちゃん」のニックネームで呼ばれ、日本ファンからの注目度も高まっている。
MLB公式サイトは「ヌートバーは母と日本から受け継いだもののために歴史をつくることを誇りに思う」との見出しで記事を展開。9歳の時、田中将大投手ら高校日本代表が米国遠征した際のホストファミリーとして接点があったことに触れ、「彼らは僕のロールモデルだった。高校生だったのにプロみたい」と語っている。
記事によると、「日本代表のロースターが発表された時、当時の選手の中には彼の家族にお祝いの連絡を入れた者もいた」という。これについてヌートバーは、「彼らはとても興奮していた。とってもね。10~15年前の小さなバットボーイが、今や日本代表としてプレーしていることに彼らは信じられなかったんだ。みんな本当に大興奮で、温かく迎え入れてくれた。本当にクールな経験になっている」と感謝している。
母の献身的な支えもあったおかげで侍ジャパン入り。「もちろん、僕の母はとても誇りに思っているよ。とてもクールなことだ。なぜなら僕はママっ子であり、彼女は僕の親友でもある。彼女は僕のために本当に多くのことを犠牲にしてきた。だから、彼女が笑顔になるために何かできれば、それは僕にとって非常に大きなことだ」と感謝は尽きない。
試合前に「君が代」を歌いたいという思いから、日本語の歌詞を学んだという。「今日(阪神との強化試合)、実は監督の隣にいて、僕たちは一緒に歌ったんだ。いくつか単語知ってるぞと証明するために歌っていたんだ。とても楽しかったよ」とチームに馴染むために練習したようだ。日本の王座奪還に向けて、活躍が期待される。
(THE ANSWER編集部)