ジャリエル・ロドリゲスがWBC開幕戦で先発

　野球のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）が8日、台湾・台中インターコンチネンタルで開幕した。開幕戦のプールAでは、キューバがオランダに2-4で敗戦。それでも、先発した中日の助っ人右腕ジャリエル・ロドリゲス投手は4回3安打1失点、6奪三振で力投した。米メディアは鋭い変化球の動画付きで「エグい」「これ見ちゃったら寝られないよ」と脚光を浴びせている。

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　急激に変化した。1-1の4回1死走者なし。フルカウントからの6球目だ。ロドリゲスが投じた白球は、ホームベース直前でグニャリ。真ん中付近から、左打者パラシオスの膝元へ落ちるスライダーだった。体勢を崩された打者は空振り。悔しそうに拳を握り締めていた。

　動画を公開した米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のMLB専門ツイッターは、文面に「ジャリエル・ロドリゲスはエグい」と記して投稿。米国東部時間7日の午後11時に開始された試合だったが、投球を見た米ファンからは「良い球持ってるな」「この男は今大会で活躍するぞ」「確かにエグい」と衝撃を受けた様子のコメントが集まっていた。

　米データ分析会社「コディファイ・ベースボール」公式ツイッターも「これ見ちゃったら寝られないよ」と反応。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」などに寄稿していたブレント・マグワイア記者も自身のツイッターで「ジャリエル・ロドリゲスは凄い腕を持っている。目を欺くリリースポイントに、伸びのある90マイル台後半の直球、空振りさせる必殺スライダー。見事な登板だった」と称賛していた。

　ロドリゲスは昨季、中日で中継ぎとして56試合に登板。45ホールドポイントを獲得し、セ・リーグの最優秀中継ぎ賞を受賞した。試合には敗れたが、インパクトを残したようだ。