乳がん治療8年目の56歳「経過観察中です」 30kg減量し立ったステージ 結果には「納得しています」
今月、株式会社THINKフィットネスの運営するゴールドジム主催のボディコンテスト「マッスルゲート湘南大会」が神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で開催された。乳がんの投薬治療を続けている56歳・向山智美は「ドリームモデル163センチ以下級」に出場し、4人中4位の結果となった。治療の副作用で一時、体重が82キロまで増加したが、そこから約30キロ減量して臨んだ大会だった。舞台上の姿は努力の結晶そのもので、柔らかい表情は観客の視線を惹きつけた。

各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#81 向山智美」
今月、株式会社THINKフィットネスの運営するゴールドジム主催のボディコンテスト「マッスルゲート湘南大会」が神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で開催された。乳がんの投薬治療を続けている56歳・向山智美は「ドリームモデル163センチ以下級」に出場し、4人中4位の結果となった。治療の副作用で一時、体重が82キロまで増加したが、そこから約30キロ減量して臨んだ大会だった。舞台上の姿は努力の結晶そのもので、柔らかい表情は観客の視線を惹きつけた。
――今回の結果を受けて、率直にどう感じていますか。
「すごく納得しています。理由は自分の体型がカテゴリーの基準にあっていなかったから。肩幅が広く舞台で目立ちすぎてしまい、そこ(評価)が取りにくかった」
――具体的にはどのような工夫やトレーニングをされていたのですか。
「背中を鍛えていたのですが、審査委員長の大澤直子さんのパーソナルに行った時に『これ以上背中を広げると目立ってしまう』とアドバイスをもらいました。そこからコンパクトに見せる練習をして出てみたんですけど、ダメでした! なので結果は予想通りという感じです。コンパクトに見せる練習をした人は珍しかったと思います(笑)」
――健康面についても教えてください。乳がんの経験があると伺いました。
「はい。今は全然大丈夫で経過観察中です。投薬治療を10年継続して受けないといけない。49歳の時に発症して今は8年目です。『遅発性再発』というのがあって、比較的大人しいがんだったとしても、10年とか超えてから再発したり、急な転移で顔を出すことがあるらしい。今はそれに怯えているところですね」
――トレーニングを始めたきっかけと現在の取り組みは。
「2020年ごろから、ダイエットがきっかけです。当時は82キロくらいありました。元々太っていたんですけど、副作用でさらに太ってしまいました。今は52キロくらいです。まだまだ除脂肪が完璧ではない。筋肉量を増やしつつ、体脂肪を下げていきたいです」
――ご家族のサポートはいかがですか。
「主人がマネージャーのようにいつも来てくれています」
――今後、挑戦してみたいことはありますか。
「『ドリームモデル』というカテゴリーを飛び出して、違うことに挑戦してみようかな。それともこのまま辞めちゃおうかなとも思ったんですけど、みんなから『辞めちゃうの?』という風に言っていただけたので、どうしようか迷っている感じです」
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