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離婚・シングルマザーでも「輝ける」 妖艶さ醸す美ボディ、2児育てる34歳ビキニトップ選手の矜持

日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催し、階級無差別で真のフィットネス日本一を決める「JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス」が6日、大阪・国際障害者交流センターで行われた。ビキニフィットネス4位入賞した34歳・廣中れなは2人の子育てと両立しながら日本トップ選手として活躍。競技を始める当初は両親の大反対を受けたというが、結果を残して後押しを受けているように。自らを追い込む裏には、シングルマザーとして表現したい姿があるという。

JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス、ビキニフィットネス4位入賞した廣中れな【写真:中戸川知世】
JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス、ビキニフィットネス4位入賞した廣中れな【写真:中戸川知世】

各コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#72 廣中れな」

 日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催し、階級無差別で真のフィットネス日本一を決める「JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス」が6日、大阪・国際障害者交流センターで行われた。ビキニフィットネス4位入賞した34歳・廣中れなは2人の子育てと両立しながら日本トップ選手として活躍。競技を始める当初は両親の大反対を受けたというが、結果を残して後押しを受けているように。自らを追い込む裏には、シングルマザーとして表現したい姿があるという。

 ◇ ◇ ◇

――4位という結果について。

「やることはすべてやりました。調整やポージングがうまくいかなかったら悔いが残るかもしれないけど、全部出し切った結果なので、すごくすっきりした気持ちです。フロントより背面が弱いと言われていて、今年は背中やお尻を強化して筋量を上げないと思ってやってきて、トレーニングも予定通りできました」

――2人のお子さんを育てながらの競技生活。

「子供は小4と小1です。家族が一丸となって、私がビキニフィットネスで結果を出せるようにサポートしてくれた。私一人では無理でした。子供たちも理解があって『ママ、頑張って』と言ってくれている。応援と家族の協力がすごく力になったし、絶対にみんなが納得する結果を残さないといけないと思っています」

――競技を始めたのは30歳の時。シングルマザーでもあり、もともと両親は大反対だったとか。

「子供たちもいるし、収入面でもビキニフィットネスで食べていけるわけではないから普通に働いてくれと。肌を露出するし、『それを娘が……理解できない』とも言われましたが、『1年だけチャンスを下さい、結果が出なかったら辞める』と頭を下げて。仕事は続けて子供たちに苦労をかけないようにするからと。そこからちょっとずつ積み重なり、大会で結果が出るようになって『れなは本気なんだ』と認めてくれて、今がある。両親はもちろん、親戚や兄弟を含めて家族には感謝しています」

――もともと愛知で会社経営をされていた時、周囲の声も発奮材料になったそうですね。

「周りはビキニに理解もないし、『女は仕事をしてろ』と。それが悔しくて。女だからという問題じゃなく、やればできることを見せたかった。自分に自信がなく、何か自分で成し遂げて自信をつけることで、次に生かせる。子供がいる状態で飛び込むのは勇気が必要だったけど、やるからには退路を断って1年と区切って始めました。貯金をはたいてジムに入会し、トレーナーの仕事をしていましたが、アルバイト状態で全然収入もない。食費も厳しく、実家に住まわせてもらいました」

――今でこそ第一線で活躍していますが、そうした下積みがあってこそ。今後、一人の女性として選手としてどんなことを表現していきたいですか。

「私はシングルマザーですが、ビキニフィットネスには公表していないだけで同じ境遇の方も結構いらっしゃいます。この競技はお子さんがいなくて、独り身の方が時間と余裕があってできる……という敷居が高いイメージがあるけど、全然そんなことはない。実際、離婚してシングルマザーでも輝ける、這い上がれることを私が公表することで、ビキニじゃなくて、趣味や仕事、なんでもいいので頑張ってみようと、ちょっとでも勇気になってくれたら一番うれしいです」

――今回も優勝した安井友梨選手と同じ階級で戦うことも多いですね。

「安井さんは素晴らしいし、オーラもあって、凄い存在感。安井さんがいらっしゃるからこそ、私も“何くそ根性”で頑張れる。大切な存在ですし、『超えたい』と宣言していますが、それも自分を追い込むつもりで言っています。本当にありがたい存在です」

――今後の競技生活での目標は。

「世界選手権もあり、世界でどう評価されるかを試したいです。今はトレーナーをしていますが、私のことを慕って、県外からビキニ選手や、フィットモデルやレギンスの選手も『れなさんを見てチャレンジしようと思いました』と来てくださる方がいるんです。私が手を抜いていたら伝わらない。相手がヨーロッパの選手で、骨格に恵まれていても挑戦し続けると決めています。これからも行動で示していきたいです」

(THE ANSWER編集部)

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