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最強のフロントポーズを持つ33歳新幹線運転士 泊まり勤務こなしてフィジーク日本一連覇の逆算力

日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催する階級無差別の「JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス」が8日、東京・江戸川総合文化センターで行われ、メンズフィジーク部門は33歳の伊吹主税が優勝し、2連覇を達成した。普段は現役の新幹線運転士として働く異色の経歴の持ち主。仕事との両立の秘訣や、前回王者としてのプレッシャーへの対処方法などを聞いた。

メンズフィジーク部門で優勝した伊吹主税【写真:中戸川知世】
メンズフィジーク部門で優勝した伊吹主税【写真:中戸川知世】

コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#37 伊吹主税」

 日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)が主催する階級無差別の「JBBFフィットネス・グランド・チャンピオンシップス」が8日、東京・江戸川総合文化センターで行われ、メンズフィジーク部門は33歳の伊吹主税が優勝し、2連覇を達成した。普段は現役の新幹線運転士として働く異色の経歴の持ち主。仕事との両立の秘訣や、前回王者としてのプレッシャーへの対処方法などを聞いた。

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――階級を越えた真のフィットネス日本一決定戦で連覇。率直な感想は。

「誰が優勝するか分からない戦いだろうなと思っていたので、優勝出来てホッとしています。よかったです」

――今日のコンディションは。

「調整としてはうまくいっていたと思うんですが、僕自身、午前中のステージが苦手なんです。午後になるにつれて、どんどんコンディションが上がってくるタイプなので。早い時間の時はいつも不安なままステージに上がっていて、今回も気持ちは同じでした」

――普段は新幹線の運転士として働いている。コンテストと両立する難しさは。

「今回も休みをお願いして、3連休の中でやらせてもらっています。あとは、泊まりの仕事はもちろんあるので。どういう風に調整を組もうかな、と勤務を見ながら考えています。ここでディプリートして、ここで水抜きして、と逆算しないといけないので。弁当はこれだけ必要だなとか、そういう調整は大変でしたね」

――泊まりの時のトレーニング方法は。

「朝早い時は、有酸素だけしてトレーニング自体はオフという感じです。どうしても、頑張っても週4~5回ぐらいしかトレーニングができないので、それでも仕上げられるようにオフを入れながらやっています」

――2019年から大会に出始めた。回数を重ねていく中で、仕事との両立がやりやすくなってきたことは。

「何もないですね。変わらないです。毎年試行錯誤しながら、今年はこういう調整が合うかな、などとオフシーズンに研究しながら、オン(シーズン)で試すという感じです」

――昨年と変わったことは。

「昨年はどんどんコンディションが落ちていったので、今年はどうやって保つかをずっと考えていました。結局ストレスが原因だったので、ストレスを溜めないように有酸素を減らしたり、半身浴をしたりと工夫しました」

――ストレスはどこから感じていたのか。

「プレッシャーや、体重が減らない、コンディションが上がってこない、といったストレスですね。半身浴してリラックスしてストレスを取る、今年はそれがうまくできたかなと思います」

――次の目標は。

「今年一番の目標にしている世界大会で、色のついたメダルを持って帰りたいなと思います」

――自分の自慢の部位は。

「自分ではフロントポーズが全部強いと思っています。『“ザ・フロントポーズ”が伊吹主税』と思ってもらえたらいいかなと」

(THE ANSWER編集部)

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