衰えぬ48歳の筋トレ系YouTuberが貫録ボディを披露 ジャッキー・チェンに導かれた筋肉の世界
9日に開催された日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の年齢別日本一を競うコンテスト「オールジャパン・マスターズフィットネス・チャンピオンシップス」。メンズフィジーク40歳以上50歳未満172センチ以下級では加藤昌平が5位入賞した。昨年11月の左肩腱板断裂の手術を乗り越えた48歳は2008年にチャンネルを開設した筋トレ系YouTuberでもある。登録者数23万人を超える「katochan33」。競技を始めたきっかけや、自身の知見を発信する魅力などについて聞いた。
コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#35 加藤昌平」
9日に開催された日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の年齢別日本一を競うコンテスト「オールジャパン・マスターズフィットネス・チャンピオンシップス」。メンズフィジーク40歳以上50歳未満172センチ以下級では加藤昌平が5位入賞した。昨年11月の左肩腱板断裂の手術を乗り越えた48歳は2008年にチャンネルを開設した筋トレ系YouTuberでもある。登録者数23万人を超える「katochan33」。競技を始めたきっかけや、自身の知見を発信する魅力などについて聞いた。
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――5位という結果について。
「決勝に残れた安心感と表彰台を逃した悔しさの両方ですね。去年の9月に左肩の腱板を切ってしまって11月に手術したところからスタートしたので、まずは大会に復帰するのが一番。腕も数センチ細くなり、大会に出ると決めないと、どんどん自分の体が悪くなっていってしまうんじゃないかと思っていたので。次の段階に結果を残すことを目標にしてきました。完治に1年かかるので、まだ治っていないです。肩の可動域も狭く、8割くらいの状態ですね」
――もともとトレーニングにのめり込んだきっかけは何だったのでしょう?
「子供の頃はジャッキー・チェンに純粋に憧れて、あんな風になりたいと腕立て伏せや自重のトレーニングを始めました。強くなりたいのもあったので、空手もやったのですが、スポーツクラブに入るとウエイトトレーニングは自分にとっての全力が出せた。空手はどうしても相手がいるので加減することがなきにしもあらず。全力でぶち当たれるのが楽しくて、やっているうちに今のうちに師匠に出会って、行きつく先はこういうところなのかなと思い、現在はトレーナーをやっています」
――YouTubeもかなり古くからやっていますね。
「2008年頃からですね。ジムで書いていたブログに動画を貼り付けたかったんです。その方法としていったんYouTubeにアップするためにチャンネルを作ったのがきっかけで、最初はただ動画を撮るだけ。ただ、解説動画を流している人が結構好きで、これを自分も発信できるんじゃないかと思って。デッドリフトのやり方などを解説し始めると、すごく喜んでくれる視聴者の人がいて、いろいろ広がっていきました」
――YouTubeで発信する魅力はどんなところでしょうか。
「観た方から直接コメントをいただいたり、トレーナーをやっているのでジムにパーソナルを受けに来てくれたり、こういう大会に来ると『観てます』と声をかけていただいたり。喜んでいただけける皆さんの反応や声援がモチベーションですね。撮影や編集は自分でやっています。(機械は)もともと強くはないけど、やっているうちに慣れてきて。今はチームを組んで最新の機材を使って編集する方が多いですが、僕は昔からの編集ソフトで自己流でやっています」
――一番バズった動画は?
「トレーニング系では100万回を超えたものもありますが、筋トレ以外では家族をテーマにいろんな発信もしているので、僕のチャンネルで一番多いのは子供と見に行ったキャラクターショーなどです(笑)。子供がまた(映像を)見られると思って上げてみたら反応が良くて」
――それだけのめり込んでいるトレーニングの一番の魅力は?
「それはもう体が変わることですね。ダイエットも筋肉をつけることも、体が変わることで効果として自分に跳ね返ってくる。やればやっただけ結果がついてくる。ダイエットはサボればすぐに緩むし、ちゃんと節制すれば締まってきてくれる。その体の反応が楽しくて、僕もいまだに続けています。今回手術してリハビリもトレーニングに通じるものがあって、痛い、つらいは我慢しないといけないですが、やれば結果が出る。自分自身が成長できるし、成果によって自信もつくし、プラスの面がすごく大きいですね」
――最後にYouTubeのアピールがあればお願いします。
「筋トレをメインとして出していますが、家族で遊びに行ったり、最近トレーニングを始めた妻に教えるところを流すことで初心者により分かりやすくなったり。僕自身は選手なのでマニアックなことを伝えることもありますが、幅広い人に観てもらえたらうれしいですね」
(THE ANSWER編集部)