公認会計士と両立でフィットネス日本代表に 38歳常勤監査役、太ったことを機に変わった30代の人生
10日に栃木県総合文化センターで開催された日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の身長別日本一を競うコンテスト「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」。ボディフィットネス163センチ以下級準優勝の38歳・安田千秋は公認会計士として働きながら、大腿四頭筋を武器に昨年の世界選手権、今年のアジア選手権出場など日本代表として国際舞台でも活躍している。体重増加を機に30歳を過ぎてトレーニングを始め、あくまで「趣味」と割り切って楽しむ競技生活への想いを聞いた。
コンテストで輝く選手たちを紹介「ボディコンテスト名鑑#33 安田千秋」
10日に栃木県総合文化センターで開催された日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の身長別日本一を競うコンテスト「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」。ボディフィットネス163センチ以下級準優勝の38歳・安田千秋は公認会計士として働きながら、大腿四頭筋を武器に昨年の世界選手権、今年のアジア選手権出場など日本代表として国際舞台でも活躍している。体重増加を機に30歳を過ぎてトレーニングを始め、あくまで「趣味」と割り切って楽しむ競技生活への想いを聞いた。
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――2位という結果について。
「なかなか難しいなあというところです。あまり昨日から調子が良くなくて、体が疲れて力が出ない感じ。当日に力が発揮できなかったのは、ちょっと残念ですね」
――トレーニングを始めたきっかけは。
「中学までは水泳をやっていましたが、それ以降は吹奏楽などの文化系でスポーツは一切やっておらず、体重が61キロくらいまで増えてしまったのを機に30歳を過ぎて始めました。それから2、3年やって、トレーニングの幅が広がらなくなったので競技をやってみようと」
――普段は公認会計士をしている。
「大学は文学部だったのですが、強い資格を取ろうと思って経済学部に転部して、会計学を学んだら周りに会計士を目指す人が多かったことがきっかけです。現在は上場準備会社の常勤監査役です。小さな会社ですが、上場を準備する中で常勤監査役が必要になり、公認会計士に需要があるので、ご縁があって働いています」
――会計士の仕事が競技に生きることは。
「競技には体重管理もカロリー計算もありますが、私はそこまで数値管理していません。ただ、スケジュール管理やタスク管理を仕事でこなすように、トレーニングにも計画を立てること。これを全部やると(タスクを)決めてこなしていくことは生きているかもしれません」
――今後の目標は。
「仕事をしつつ、競技は趣味と割り切っているので、趣味として充実させたい。また国際大会も出てみたいし、競技を引退するまでにいろんな経験をしたいです」
――30歳を過ぎて新たな目標や経験ができることはこの競技ならでは。
「見た目が変わったし、年齢より多少若くいられるかなというのはありますが(笑)、競技で何位だった、優勝したということで変わることはあまりありません。それよりも普通に生きていたらできない経験をさせてもらえる。『勝ちたい』が先行するとつらくなるし、つらくなったらやめようくらいの気持ちでいます」
――そのくらいマイペースでいることも競技を続ける上では大切。
「そうですね。私は去年の世界選手権や今年のアジア選手権で国際大会に行かせてもらい、行ったからこそ経験できたことがたくさんあって、そういうのが楽しいなって。なので『楽しむ』を大前提に、これからも励んでいきたいです」
(THE ANSWER編集部)