肋骨2本折ってもめげずに絞った腹筋 3か月前に交通事故、尾花優が信じたカムバックV
株式会社SBCが主催する「Super Body Contest(スーパー・ボディ・コンテスト)」の年内最終予選となる「KAMAKURA 11」が11月13日、神奈川・鎌倉芸術館で開催され、各部門で筋肉美が競われた。アウトラインを重視するSBC部門のDUKEクラス(30~39歳)で1位に輝いた35歳の尾花優は、同部門の総合優勝にあたるChampion of The Showにも選ばれた。8月に交通事故に遭い、思うようにトレーニングできなかった時期を乗り越えてのカムバック。不安と戦いながら大会に臨んだ思いを聞いた。
Super Body Contest鎌倉大会
株式会社SBCが主催する「Super Body Contest(スーパー・ボディ・コンテスト)」の年内最終予選となる「KAMAKURA 11」が11月13日、神奈川・鎌倉芸術館で開催され、各部門で筋肉美が競われた。アウトラインを重視するSBC部門のDUKEクラス(30~39歳)で1位に輝いた35歳の尾花優は、同部門の総合優勝にあたるChampion of The Showにも選ばれた。8月に交通事故に遭い、思うようにトレーニングできなかった時期を乗り越えてのカムバック。不安と戦いながら大会に臨んだ思いを聞いた。
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――優勝おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。
「感無量の文字しかないですね。8月に大きな交通事故に遭って、大きな怪我をしたんです。私は乗用車、相手は大型トラックで、車が大破するような事故でした。1つ間違えば死んでいました。肋骨を2本折って、頸椎捻挫も患いました。リハビリ生活が1か月近く続いて、工夫を重ねるしかないシーズンになってしまいました。その段階で悔しい気持ちのほうが強かったので、必ず戻るという気持ちで信じてやってきました。こんな立派な賞を取れるとは思っていませんでした」
――思うようにトレーニングできない時期が続いた。
「本当に今回は怖かったです。いつか体調を崩すんじゃないかという心配もありました。1か月半ぐらいはマックスのパワーは出せず、50~60%ぐらいで恐る恐るという感じでした。いつ良くなるか分からないという恐怖はありました。乗り越えられたのは、やはり支えてくれる人たちがいたり、自分の意志として絶対負けたくないという気持ちが先行していたので。そして2位になった田中佑樹選手の存在がありました」
――ステージ上でも握手をしていた。
「失礼かもしれませんが、僕はライバルだと思っています。プライベートでも交流があって、埼玉大会で戦って1回負けているので。目標とさせてもらっていました。今回いろいろと重なった中ではたして挑戦していいのか、彼に失礼じゃないか、という思いもありました。でも決めたことはちゃんとやり通そうと。結果につながると信じるしかありませんでした。今回は非常に嬉しいです」
――田中選手からは声をかけられたか。
「一言、『負けた』と。ステージ上では僕のことを見ないようにしていたと言ってくれました。意識してしまうと。僕も同じでした。お互い『この選手は凄い』と思っていたからだと思います。終わった後にはたくさん話しました。僕も負けたときはとても悔しかったので同じ気持ちかなと思います。ファイナルには2人とも出るので、そこにもつながるかと思います。リセットして再戦に臨みます」