彫刻ばり肉体美の主は新幹線運転士 フィジークV2伊吹主税の逆立ち50mできる超人ボディ
日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」が19日に神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で開催され、各部門で筋肉美が競われた。メンズフィジーク176センチ以下級では、伊吹主税(いぶき・ちから)が大会連覇を達成。普段は現役の新幹線運転士として働く異色の31歳。競技を始めるきっかけ、両立の大変さを聞いた。
オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス
日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)主催の「オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス」が19日に神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で開催され、各部門で筋肉美が競われた。メンズフィジーク176センチ以下級では、伊吹主税(いぶき・ちから)が大会連覇を達成。普段は現役の新幹線運転士として働く異色の31歳。競技を始めるきっかけ、両立の大変さを聞いた。
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――プレッシャーもある中での大会連覇を達成しました。
「昨年2位の佐藤綾さんが不在でしたし、自分の中では絶対に落とせないと思って臨んだ大会。今日の結果は嬉しく思います」
――大会出場にあたり、最も大変だった準備は。
「やっぱり絞り込むこと。僕は有酸素トレーニングもガッツリやっている方で、朝60分、夜60分の1日2回やっていました。足、精神的な疲労もありましたが、でもやるしかないので」
――新幹線の運転士として働きながら、競技も両立しています。
「トレーナーさんみたいに、仕事の量に強弱をつけたりはできない。いつも10割の仕事をやるだけなので、大変っちゃ大変です。シーズンオフでも、減量末期でも同じ様に仕事をするので。もちろん、仕事をしっかりやらないとトレーニングもできませんから」
――職場の同僚からの反応は。
「人数が多いので、話しかけられることは多いですね。(肌の)色が変化してきて『大会近いの?』『もう終わったの?』とか。減量中はちょっとだけプレッシャーです(笑)」
――筋トレ歴、競技を始めるきっかけを教えてください。
「サーフィンやボルダリングが大好きで、野球もしていたのですが、アウトドアの趣味を全力で楽しみたくて、自重トレーニングをかなりやっていました。腕立て伏せも200回を超えていたと思うし、逆立ちで50メートルくらい歩けます。自重トレーニングに限界を感じて、競技のためにジムに入ったのが2018年12月。そこで『お兄ちゃん、大会に出た方がいいよ』と言われて(笑)。その後たまたま優勝して、今に至るという感じ。頭が付いて行けていないですね」
――競技を続けるエネルギーの源は。
「僕は自分に自信がない方なので、だからこそまだまだ続けられていると思います。デカい人はいくらでも上には上がいますし、ボディビルダーさんなんて全身やっている。自分なんてまだまだだなと思いますし、まだ伸びしろがあるんじゃないかと。少しずつ身体を大きくできればいいなと思います」
――目標を教えてください。
「日本代表のジャージを着て、世界大会に行くこと。今大会で、一応その権利を手にできた。グラチャンではメダル圏内、優勝できれば。ステップアップして、世界でどう通用するか、評価してもらいたいです」
(THE ANSWER編集部)