「彼女はただ文化を弄んだようだ」 物議の「0点」ブレイキン女子へ、同郷ダンサーから辛辣意見
パリ五輪で新競技として採用されたブレイキン女子の1次リーグ3試合すべてで「0点」に終わり、批判を浴びたオーストラリア代表のレイチェル・ガン(ダンサーネーム:Raygun)には、海外で今も賛否が渦巻いている。同国出身のダンサーは「文化を弄んでいるように見えた」「真剣に捉えていないように見えた」などと厳しく追及している。
豪州在住の米国人ダンサーが指摘
パリ五輪で新競技として採用されたブレイキン女子の1次リーグ3試合すべてで「0点」に終わり、批判を浴びたオーストラリア代表のレイチェル・ガン(ダンサーネーム:Raygun)には、海外で今も賛否が渦巻いている。同国出身のダンサーは「文化を弄んでいるように見えた」「真剣に捉えていないように見えた」などと厳しく追及している。
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日本では緑と黄のウェアが「クロネコヤマト」の配送員に似ていることでも話題になったRaygun。肝心のパフォーマンスにおいては、1次リーグの3試合いずれも0-2で敗れた。誹謗中傷も相次ぎ、本人がSNSで言及しても騒動は収まらず、各方面からパフォーマンスの内容や競技レベルなど、多岐にわたって意見が噴出していた。
地元のオーストラリア放送局「ABCニュース」は「Raygunはどのように五輪出場の資格を得たのか? 本当に彼女はオーストラリアが誇る最高の選手なのか?」との見出しで記事を掲載。アフリカ系米国人でシドニー大学を卒業、オーストラリア在住10年以上というダンサーのマリク・ディクソン氏の談話を紹介し「彼は、Raygunが五輪でのブレイキンを完全に“笑いもの”したと言った」と記した。
ディクソン氏は「彼女はクリケットチームのメンバーや、オーストラリアの体育教師のような格好をしていた。そして、そこからは風刺にしか見えなかった」としたうえで、こう続けた。
「ただ文化を弄んでいるように見えた。五輪でブレイキンが初採用というのが文化的にどれほど重要なことか、そしてヒップホップそのものや、ヒップホップの要素の1つであるブレイクダンスを本当に大切にしている人にとって、どれほど重要なことか、分かっていないように見えた」
さらに「レイチェルがこの文化の一部になろうとする試みが、酷くがっかりさせるものだったことから、彼女はそれを真剣に捉えていないように見えた」と指摘。Raygunのパフォーマンスがオーストラリアに及ぼした影響について見解を示した。
(THE ANSWER編集部)