劣化した銅メダル回収「僕のはボロボロだ」 大会側に渡した欧州選手「研究のため。知りたいんだろう」
メダリストからの報告が相次ぐパリ五輪のメダル“劣化問題”。アイルランドのローイング銅メダリストは、大会関係者によって劣化したメダルが回収され、別の物と交換されたことを地元テレビ番組内で明かした。
パリ五輪
メダリストからの報告が相次ぐパリ五輪のメダル“劣化問題”。アイルランドのローイング銅メダリストは、大会関係者によって劣化したメダルが回収され、別の物と交換されたことを地元テレビ番組内で明かした。
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アイルランドのテレビ番組「Ireland AM」に出演し、メダル交換の事実を明かしたのは、ローイング男子ダブルスカルで銅メダルを獲得したデア・リンチとフィリップ・ドイルの2人。番組内でリンチは「僕のメダルはボロボロだ、壊れてしまったよ」と報告。大会関係者がメダルを回収した事を明かした。
続けてドイルは、「僕は自分のメダルを手元に残したかったけど、彼らは研究のために回収したがったんだ。メダルのどこがおかしいのか知りたいんだろう。金メダルはそこまでだが、銅メダルには頻発している問題だ」と、自身のメダルが回収された理由を考察していた。
この出来事を「劣化したオリンピックメダルを『頻発する問題』としてアスリートから奪う」と報じた英紙「デイリー・ミラー」は、「メダルの芯は銀でできていることが判明したため、銀メダリストによる同様の問題の報告がない理由が説明できるかもしれない」と伝えている。
今大会ではメダルの“劣化問題”は、スケートボード男子ストリートで銅メダルを獲得したナイジャ・ヒューストン(米国)が、塗装が剥がれたことを明かした事で表面化。海外メディアは、ヒューストンに対し、大会側が交換を約束したと報じていた。ほかには銅メダルを獲得した米国ラグビー女子代表のイローナ・マーや、フェンシング男子フルーレ個人で銅メダルを獲得したニック・イトキン、フェンシング男子フルーレ団体金の松山恭助らもメダルの異変を明かしている。
(THE ANSWER編集部)