五輪セーヌ川でやっぱり異常数値「10%が胃腸炎」 東京は1~3%、米専門家断言「大幅に高まった」
パリ五輪で問題となったのが、トライアスロンとマラソンスイミングの会場となったセーヌ川の水質だ。練習がキャンセルになったり、競技後に嘔吐する選手もおり、大会前から疑問視されていた。ここに科学的なメスを入れたのが、米国の医療専門メディア「メドページ・トゥデイ」。東京五輪を含めた過去の大会より、胃腸炎を発症する率が高かったと指摘している。
米国の医療専門メディアが報じたセーヌ川の実態
パリ五輪で問題となったのが、トライアスロンとマラソンスイミングの会場となったセーヌ川の水質だ。練習がキャンセルになったり、競技後に嘔吐する選手もおり、大会前から疑問視されていた。ここに科学的なメスを入れたのが、米国の医療専門メディア「メドページ・トゥデイ」。東京五輪を含めた過去の大会より、胃腸炎を発症する率が高かったと指摘している。
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「セーヌ川の競技での胃腸炎の発症率は今までの五輪より高い」という見出しで伝えている。米国五輪委員会の医務部門の責任者、ジョナサン・フィノフ氏が「(パリで)トライアスロンやオープンウォータースイミングに参加した選手の約10%が胃腸炎を発症したのに対し、リオデジャネイロと東京大会での発症率は約1%から3%だった」と明かしたのだという。
この数値は、国際オリンピック委員会(IOC)の傷害及び疾病監視データから得たものだという。
ただ、過去の大会で同種の競技は塩水で行われており「都市の川とは全く違うもの」であるため、同一条件で比較するのは難しいという警告も同時に発している。さらに記事は「それでも、感染率は過去に比べ『大幅に高まった』と述べた」とフィノフ氏の言葉で、五輪に起きた“異変”を伝えている。
(THE ANSWER編集部)