「なんで脱いだ?」 バレー日本、敗れても忘れない日本的作法に海外驚き「礼儀の王様」 注目された陰のヒーロー
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は男子バレーボール。石川祐希、西田有志、高橋藍ら主力メンバーの活躍が数々クローズアップされたが、日本を陰で支えたメンバーもスポットライトを浴びた。その一人が小川智大だ。
パリ五輪終了、大会の名場面を振り返る
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は男子バレーボール。石川祐希、西田有志、高橋藍ら主力メンバーの活躍が数々クローズアップされたが、日本を陰で支えたメンバーもスポットライトを浴びた。その一人が小川智大だ。
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惜しくも敗れた準々決勝・イタリア戦のコート上だった。今大会限りでの退任を発表していたフィリップ・ブラン監督の下では、これが最後の試合に。指揮官が胴上げされるなど感傷的なムードが広がるなか、選手やスタッフによる集合写真の撮影が始まった。
そこに今大会はメンバー外で、チームに同行しながら献身的なサポートをしてきた小川も呼ばれる。小川はコートの手前まで来ると、履いていた靴を脱いで中へ。選手に呼び寄せられながら列に加わり、同じリベロで切磋琢磨してきた山本智大の隣に立ち記念写真に納まった。靴を脱いでからコートに入った行動がネット上の日本人ファンから「靴脱いで礼儀正しいなぁ しかも端で写ろうとしてたのに山本さんが引き寄せてた!」と注目を浴びた。
さらに興味を引いたのは海外ファン。室内で靴を履いて生活する国も珍しくないだけに「おお、靴を脱ぐとは」「礼儀の王様」「何はともあれオガワもパリに参加できて良かった」「ここは家ですか?」「なんで脱いだんだろう?」「ほんとーーに礼儀正しい」など、日本人らしい行動に様々な声が上がっていた。
こうしたささやかな行動まで注目されるのは、それだけ日本バレーボールが認知されている裏返し。近年は実力はもちろん、人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」の影響で、海外ファンからの声援も根強い。その証拠に毎試合のように多くの声援が送られ、ネット上では「本当にホームみたいな声援」「日本への声援凄いな? ほんまにフランスで試合やってる?」「日本のほうが声援大きくねえか?」と注目されることも多かった。
思わぬ形で海外ファンからも注目された小川。メンバー外ながらチームに同行し、メンバーをサポートし続け、正メンバー山本との“リベロズ”の厚い絆にもたびたび熱視線を送られた。山本が大会終了後、インスタグラムに掲載した2ショット写真には「日本代表には小川さん、山本さんのリベロズが必要です」「世界ナンバーワンのリベロは、山本選手と小川選手です」と多くの声が寄せられた。
(THE ANSWER編集部)