「ずっと涙止まらん」 集合写真の真ん中に…世界に拡散された五輪の男子バレー感動シーン「本当に胸が…」
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回はバレーボール男子日本代表。52年ぶりの金メダルを目指した戦いは準々決勝のイタリア戦で終わったが、その試合後に感動的なシーンがあった。
パリ五輪終了、大会の名場面を振り返る
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回はバレーボール男子日本代表。52年ぶりの金メダルを目指した戦いは準々決勝のイタリア戦で終わったが、その試合後に感動的なシーンがあった。
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2セット先取から大逆転で敗れた日本。涙に暮れた選手たちがコート上で写真撮影を行うと、その中央に1枚の写真が目についた。昨年3月に胃がんで亡くなった元日本代表・藤井直伸さんの遺影だった。試合中はベンチに立てかけられ、この舞台を目指した盟友と共に戦う覚悟だった。藤井さんに勝利を届けることはできなかったが、日本代表の一員としてパリ五輪最後の瞬間をともにした。
このシーンは「日本代表がパリ五輪最後の写真撮影でナオノブ・フジイに敬意を表する」と海外メディアに拡散されるなど、大きな反響が広がった。ファンからは「藤井さんが亡くなってからずっとこうやって一緒に戦ってるの本当に感動でしかない」「ずっと涙止まらん…」「本当に胸が締め付けられる思いだよ…」などの声がネット上で続出。海外でも「この1枚はいろんな理由で泣ける」「泣かずにはいられない」「伝説的なチームだ」との反応があった。
特に高橋健太郎は想いが強かった。命日だった3月10日のVリーグ1部の試合。東レの一員として出場し、試合前に藤井さんのユニホームを持って黙祷した。「常にともに戦っている」と吐露。この試合で対戦相手だった東京グレートベアーズの柳田将洋も「僕らも思いが強い。今日という日に東レさんと試合ができることに運命を感じる」と語ったほど、日本バレー界にとって大切な人だった。
イタリア戦後、主将の石川祐希は「勝つチャンスを持っていながら僕が最後一本決められず、こういう結果になった。責任を感じています」と敗退の責任を背負い込んだ。しかし、オリンピックはまた4年後やってくる。ブラン監督が退任し、新たに生まれ変わる日本。天国の藤井さんにメダルを捧げるその日まで、日本バレーボールのチャレンジは続いていく。
(THE ANSWER編集部)